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U20日本代表は、アジアラグビージュニアチャンピオンシップの第2戦で、U20タイ代表に69-0と大勝。第3戦は2日、U20香港代表と対戦する。
トップリーグのチームからは、追加の新加入選手の発表があった。パナソニック ワイルドナイツは、NZのノースランド、オークランド州代表経験のあるハミッシュ・パターソン(FL、190㎝、102㎏)。東芝ブレイブルーパスは、2005年、2006年のジュニア・オールブラックスで、アイルランドコナートでプレーしていたバーナード・アプトン(LO、198㎝、116㎏)である。
6月30日(木)は、14時から、日本ラグビー協会で高校女子大会の新設発表記者会見が開催された。出席したのは、日本協会の矢部達三専務理事、株式会社神戸製鋼所の金子明常務執行役員、日本協会の前田嘉昭理事(高校委員会担当理事)、そして、高校生の女子選手、門脇桃子さんである。
7人制ラグビーの2016年、2020年のオリンピック追加種目決定もあり、国内での女子ラグビーの普及と強化をより一層推進するための高校女子大会の新設だ特別協賛として、神戸製鋼グループが大会を支援する。第1回全国高等学校女子7人制ラグビーフットボール大会は、来る7月27日、28日に長野県の菅平高原で開催される。同時期には、男子の第7回全国高等学校合同チームラグビーフットボール大会も行われている。
現在、日本協会に登録している高校の女子ラグビー選手は140名。北海道、東北、関東、北信越、東海、近畿、中国、四国、九州の9ブロックに分かれた選手たちすべてに声をかけ、今回は132名が参加する。経験者グループ、初心者グループに分け、それぞれで地域ごとにチームを作り、対戦していく。野球、柔道、ボクシングなど他競技からの転向組もいるようで、楽しみな大会になる。

門脇桃子選手は、大東文化大学第一高校2年生で、男子の部で一緒に練習している。兄や従兄弟の影響もあって群馬県の高崎ラグビークラブで2歳からラグビーを始め、中学までは同クラブでプレー。高校は、「自分を厳しく鍛えたいので、男子の部で受け入れてくれるチームを探しました」といくつかの高校に打診したが、なかなか受け入れられず、入部を快諾してくれた大東大一に入学することになったという。女子部員は今も一人。
練習はコンタクトプレーをのぞいては男子とまったく同じ練習をこなし、練習試合にも相手チームの承諾があれば出場しているようだ。好きな選手は、高崎ラグビークラブの先輩でもある霜村誠一選手(パナソニック)で、門脇選手もCTB、WTBでプレーする。「ラグビーはかけがえのないもので、生活の一部」と話し、全国大会の実現には、「全国の女子プレーヤーと試合ができるのは楽しみです。激しくプレーしたい」と語った。
自ら受け入れている高校を探したところも気合いが入っているが、質問した記者をまっすぐ見つめて話す姿も誠実で立派だった。平成6年生まれ。将来、楽しみです。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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