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ラグビー コラム 2011年1月11日

プレーオフ前会見

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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11日の火曜日は、日本ラグビー協会の会議室で、トップリーグ・プレーオフトーナメントの開催発表記者会見があった。冒頭で「修ちゃんを救う会」の募金が、目標金額の1億5,000万円に、あと僅か(11日現在1億4,446万円)に迫ったことが、トップリーグの真下昇チェアマン、稲垣純一部門長から告げられ、多くのラグビー仲間、そして関係各位の協力に謝意が述べられた。

プレーオフセミファイナルは、今回より、22日、23日と日程をずらして開催されることになった。多くの試合を生で見たいというファンの要望に応えたもの。プレーオフは延長戦を採用。同点でトライ数もゴール数も同じ場合は、10分ハーフの延長戦、それでも決着がつかない場合は、リーグ戦の上位チームがファイナルに進む。また、微妙なトライを判定するテレビマッチオフィシャル、いわゆるビデオレフリーが導入される。

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会見には、トップ4の指揮官が集結。それぞれ次のようにコメントした。

1位東芝ブレイブルーパス、瀬川智広監督=「サントリーとの再戦になりますが、きのうと同じ事をしていては勝てない。これからの2週間でさらに成長して戦いたい。ここまでくれば、技術だけではなく、心の部分が大事になってくると思います。いい試合がしたい」

2位三洋電機ワイルドナイツ、飯島均監督=「プレーオフに出場できて光栄です。きのう負けて群馬に帰り、寝て起きて来ただけで、まだ何も考えていません(報道陣・爆笑)。強いトヨタに挑戦します。」

3位トヨタ自動車ヴェルブリッツ、朽木泰博監督=「トヨタはプレーオフ準決勝の壁を破ったことがありません。発展途上のチームだと思います。まずは、この一戦にすべてをかけてチャレンジしたいと思います」

4位サントリーサンゴリアス、エディ・ジョーンズ監督=「リーグ戦のスタートも良くなく、終わりも良くなかった。しかし、チャンピオンを狙えるポジションにいられることは嬉しい。東芝は日本ラグビーのベンチマークであり、サントリーのスタイルを作り上げる上で東芝と戦えるのはいいこと。楽しみです」

この後は報道陣のさまざまな質問に答えたのだが、質疑応答の前に、各監督がピックアップした選手がビデオでメッセージ。要約すると以下の通り。

トヨタ自動車・麻田一平選手=「トヨタは、優れたランナーが揃っています。彼らを走らせるのが僕の仕事。朽木監督1年目で新しい歴史を作るには相応しい時期。勝ちたい」

三洋電機・山田章仁選手=「楽しみ100%です。僕は決勝戦でトライするために三洋電機に来ました。会見場の皆さん、ご期待下さい!」

サントリー・竹本隼太郎選手=「同じ相手ともう一度やれるのはチャンスだと思っています。個人というより、組織としてサントリーを見てもらいたい。エディさんが作り上げてくれたサントリーラグビーが正しいことを証明したいです」

東芝・廣瀬俊朗選手=「1位通過のことは忘れて、ここからが本番。東芝ラグビーを体現して喜びたいと思います」

もちろん、どの監督も手の内をさらけ出すようなことはしないのだが、共通するのは、「ここからは小手先のプレーが通用しない。分かっていても止められない強いプレーが必要」という思いだろう。

追記◎日本ラグビー激闘史の第9号が、水曜日に発売になります。今回は、1988年度、神戸製鋼が初めて日本一になったシーズンです。林敏之さんの男泣き、懐かしい。コレクションカードは、朽木英次さんと、吉田義人さん。青木忍さんと、大東大の特集も。

M9

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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