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7月1日、京都駅から神戸方面のJRに乗り、神戸製鋼灘浜グラウンドへ。きょうは、今月下旬発売の「ラグビークリニック」の取材で、後藤翔太選手に会った。今回のクリニックは、「試合前、試合後」がテーマになるということで、試合までの準備について後藤選手にたっぷり話を聞いた。パスやキックの大切なポイントの写真撮影でグラウンドに出ると、松原裕司選手がリハビリをしていたので、2人で写真に収まってもらった。写真には入っていないけど、グラウンドの周囲を元木由記雄さんが黙々と走っていた。

松原選手は、今年の2月に左肩を手術し、昨日まで1カ月半、東京のJISSでリハビリトレーニングをしていたらしい。サッカーワールドカップ前には、日本代表の松井選手や森本選手が訪れたらしく、ワールドカップも興味を持って見ていたようだ。「僕、もう辞めたと思っている人がいるんですよ」と、最近試合に出ていないため、引退したと思われることがあると苦笑いしていた。まだまだやる気十分。9月の開幕には間に合わせるように調整中のようだ。もちろん、その視線の先には、2011年ワールドカップがある。
3人で話していたら、後藤選手が「試合前の準備のところに書き加えてください。松原さんと試合前日に腹一杯食べる」と言う。松原選手は試合前日に異常に食欲がわくらしい。「その代わり、当日の朝は味噌汁とご飯くらいで、あとは試合後まで食べないんです。だから、試合後、めちゃくちゃお腹が減るんですよ」(松原選手)とのこと。これは松原選手のやり方なので、一般的ではありません。
さて、後藤選手だが、昨季までと考え方がまるっきり変わったようだ。試合に出られない時にとことん考えたらしい。「これまでは有形のものしか信じなかったんですけど、目に見えない答えもあるんじゃないかと思い出したんです」。身体も極限まで鍛え上げ、練習も人一倍する後藤選手が到達した考え方は、簡単に言うと、相手の動きにとらわれず、自然に一番いいプレーが出せる準備を怠らないことだ。4月からは合気道を始めて、筋力を使わないコンタクトの仕方を学んでいる。詳細は、ラグビークリニックにて。後藤選手も、膝の怪我があったのだが、もう大丈夫なようで、シーズンインを楽しみにしていた。
最後は、後藤選手の高校時代の友人が作ってくれたというサッカー日本代表のユニフォーム。


村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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