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ラグビー コラム 2009年12月13日

TL10節13日の結果(水戸より)

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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日曜日は水戸だった。上野から「フレッシュひたち」に乗って友部へ。乗り換えて赤塚駅で降りる。意外に整備された大きな駅だった。タクシーでトップリーグ初開催となるケーズデンキスタジアムへ。NECグリーンロケッツ対三洋電機ワイルドナイツ戦は、午後1時キックオフ。関係者入り口前で三洋電機の田中史朗選手に会う。トレードマークになった帽子をかぶっていた。肉離れで欠場中だが、まもなく復帰できるとのこと。

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9節を終えて12位と不振のNECは、熊谷、浅野、箕内、斉藤、臼井、釜池、大東、武井、安、藤戸ら数え上げると切りがないほど負傷者が多い。こういうシーズンもあるということなのかもしれないが、今が我慢のとき。肋骨を痛めている浅野選手も「これまで出場機会に恵まれなかった選手が出ているので、負傷者が復帰すれば一気に層が厚くなって良くなると思うんですけどね」と話していた。多くの選手が来週あたりから復帰し始めるようだ。

試合のほうは、前半25分まではNECが接点で激しくファイトして拮抗した展開になった。均衡状態を破ったのは、三洋FLブラック。密集サイドで防御を破り、最後はラックからSH高安が素速く持ち出して右隅にトライ。36分には、HO堀江がNECロビンスのタックルを弾き飛ばしてトライ、前半終了間際にはモールを一気に押し込んで畳みかけ、19-0と三洋リードで前半を終了した。

後半もNECのアグレッシブな防御が三洋を抑え込んだが、NECは攻撃でミスを連発し、14分、モールからNO8ラトゥが右中間に飛び込んだ1トライに終わった。「ラインアウトからのモールの形を狙ったが攻撃の起点がしっかり作れなかった」と岡村ヘッドコーチ。一方、三洋の飯島監督も「NECのプレッシャーが強く、思うように攻撃できずに反則が多くなり、チャンスを逃した」とやや不満げ。ただ、プレーオフ進出を決めたことについては、「そこを目指してじっくり準備できるのはありがたい」と喜んでいた。

調子が悪かったとはいえ、勝負どころで畳みかける決定力は全勝で首位を走るに相応しいものだった。また、怪我の入江に代わってトップリーグ初先発となったCTB野口が攻守に落ち着いたプレーを見せたのも収穫だろう。LOヒーナンに代表されるFWの力強さ、WTB三宅、FB田邉らの冷静沈着なプレー。このチームを崩すのは本当に難しい。いったいどこがこのチームを止めるのか。それとも、最後まで止められないのか。

別会場も含めて13日の結果は以下の通り。10節の7試合を終えた結果、三洋電機ワイルドナイツが勝点「47」、サントリーサンゴリアスが勝点「46」とし、両チームのリーグ戦4位以上が確定。上位4チームによるプレーオフトーナメントの出場が決定した。

◆トップリーグ第10節結果(13日)
NEC●5-22○三洋電機(前半0-19)
神戸製鋼●17-23○トヨタ自動車(前半12-20)
コカ・コーラウエスト○35-24●九州電力(前半14-10)

なお、13日は、大学選手権の関東、関西第5代表決定戦2試合が行われ、拓殖大学が東北学院大を、立命館大が中京大を破り、出場を決めた。
■関東第5代表
拓殖大学:2年ぶり2回目
■関西第5代表
立命館大学:6年連続12回目

拓殖は1回戦で明治と、立命館は1回戦で早稲田と戦う。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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