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土曜日、秩父宮ラグビー場で取材を終えると、原宿に向かった。ファン有志で企画した「ノーサイド・プロジェクト」の始動イベントのためだ。お客さんは200名を超えた。僕が経験したファンイベントでは一番大きなものだ。司会進行をさせてもらったのだが、楽しかったなぁ。

このプロジェクトは、2019年のワールドカップ日本開催に向けて一人でも多くのラグビーファンを増やす活動なのだが、「楕円桜」を歌う渡瀬あつ子さんが周囲の関係者に相談したところから始まって、僕も含めて多くの関係者・ファンのみなさんが中心になって進めてきた。趣旨に賛同してくれた日本ラグビー協会、ラグビーマガジンの後援を得て、ゲストも超豪華に。

事前発表していた往年の名SO松尾雄治さん、日本協会ハイパフォーマンスマネージャー岩渕健輔さん、そしてNECグリーンロケッツの箕内拓郎選手に加え、日本代表のコーチ陣、選手数名も来てくれた。僕は4、5名になると聞いていたのだが、実際には、菊谷崇キャプテン、北川俊澄選手、タウファ統悦選手、田中史朗選手、スタッフからは、太田治GM、ジョン・カーワンヘッドコーチ、グラント・ドゥーリーアシスタントコーチ、マイケル・バーンFW&スキルコーチ、ストレングス/コンディショニングコンサルタントのマーティ・ヒューメさん、日本代表通訳の中澤ジュリアさんも。
菊谷キャプテンが選手スタッフを紹介。「小学生から唯一選出されていいる田中ふみあきです」と爆笑を誘うなど大いに盛り上がった。普段は聞けないコーチ陣の声を聞けたのも良かった。ドゥーリーコーチ、声、渋いです。何より、日本代表の面々を見るファンのみなさんの目が輝いていて、それが僕は嬉しかった。
日本代表応援歌である渡瀬さんの「楕円桜」を、日本代表の前でみんなで合唱したり、お客さんを15チームに分けて、ラグビーにちなんだクイズを楽しんだり、あっという間の2時間だった。僕は司会だったからもちろん瞬く間に時間が過ぎるわけだが、2時間立ちっぱなしだから、お客さんは大変だったかも。みなさん、お疲れさまでした。
また渡瀬さんの故郷である福島県の相馬から、国指定重要無形民族文化財の「相馬野間追(そうま のまおい)」のみなさんが来てくださって、開会、閉会、そして日本代表来場時に螺貝の吹奏をしてくださった。このあたりは、JKの目指す武士道にも通じるところあり、イベントを引き締めてくださった。ありがとうございました。
ノーサイド・プロジェクトのイベントは、また来年春に企画される予定。手探りでの出発だけど、とにかく始めること大事だと実感する2時間だった。
で、僕はいま京都駅から近鉄電車に乗って天理に向かっている。きょうは、関西大学Aリーグの同志社大学対天理大学の解説をする(JSPORTSにて)。どんな試合になるか楽しみ。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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