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土曜日は東大阪市の花園ラグビー場だった。JSPORTSで、トップリーグ第7節の近鉄ライナーズ対NECグリーンロケッツの解説をするためだ。第1試合は、神戸製鋼コベルコスティーラーズ対ヤマハ発動機ジュビロの対戦。この試合は、不振だったヤマハの調子が上向いてきたことを強烈に印象づけるものだった。神戸製鋼の連続攻撃を粘り強いディフェンスで止め、ターンオーバーで切り返す。この日、大活躍のSH矢富が約60mを走りきったトライはその象徴。以降も神戸製鋼の猛反撃を止めきって勝利をあげた。
マンオブザマッチは、SH矢富。3トライをあげたWTB津高が、トロフィーを持った矢富の前でコケていたのは笑えるシーンだった。
第2試合は、ともにまだ1勝しかあげられずに苦しむ両チームの対戦だった。試合前、NECのコーチのグレン・マーシュさんと言葉をかわした。「敗因はシンプルなんです。ミスが多い、ブレイクダウンが弱い、いつもミスからトライを奪われる」と話していた。そして、もう一つの課題は、後半20分過ぎにパフォーマンスが落ちること。しかし、この日のNECはFLラトゥを筆頭にアグレッシブに戦い、FB吉廣のトライなどで17-0とリード。後半も今季初先発のFL権丈のトライで24-5とリードを広げ、残り時間10分を迎えた。一方の近鉄はここまでミスを連発し、ラインアウトも安定せず、苦しみ抜いていた。
しかし、NECの課題である終盤のパフォーマンス低下がここで露呈してしまう。後半投入されたSH佐久間のテンポの速いパスワークもあって攻撃にリズムの出た近鉄は、開き直って自陣深くから次々にボールをつなぐ。スコアはあっという間に24-19に。そして、残り時間をじっくり使って攻めようとしたNECだが、逆に近鉄の反撃を食らうことに。最後はゴール前のラックから左隅に近鉄HO重枝が飛び込んで同点。直後にブザーが鳴り、あとはSO大西のコンバージョンキックに勝利が委ねられた。左タッチライン際から思い切って右足を振り上げたボールは見事な軌道でゴールポストに吸い込まれた。客席を総立ちにさせる決勝ゴール。歓喜のライナーズが抱き合う横で、茫然自失のグリーンロケッツ。明暗がはっきり分かれた。何度も同じ事が繰り返されるNECを思うと、複雑な気分になった。
マンオブザマッチは大西将太郎。試合後に声をかけたら「おいしかったですね」と白い歯を見せていた。
他会場も含めての結果は以下の通り。
◎トップリーグ第7節結果(24日)
リコー○41-17●九州電力(前半27-17)
サントリー○21-16●クボタ(前半11-13)
ヤマハ発動機○32-20●神戸製鋼(前半18-13)
近鉄○26-24●NEC(前半0-17)
三洋電機○46-19●トヨタ自動車(前半24-5)
ホンダ●15-31○福岡サニックス(前半8-10)
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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