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16日は埼玉県の熊谷ラグビー場で、日本代表合宿を取材した。合宿2日目のきょうは、午前、午後ともにグラウンドに出てのトレーニング。午前中は、日差しが強くて、服の上からでも肌がジリジリした。

こちら、ラグマガに掲載される写真撮影でポーズをとる、菊谷崇キャプテンと、マイケル・リーチ選手。菊谷選手は膝を痛めて別メニューとなっており、カザフスタン戦には間に合わないかもしれないが、その次の試合からは大丈夫そうだ。リーチ選手は元気に走り回っていたが、かわいいシューズケースを発見。本人直筆である。高校時代から日本で暮らしているだけあって日本語も上手いけど、漢字もばっちりみたいだ。

前日は、フィットネステストが行われたが、FWで一番の数値を出したのが、フィリップ・オライリー選手だったらしい。16日の午前は、ラインアウトのストラクチャーや、BKのムーブなど新たな動きが採り入れられていて、午後は、ラックなどでのひとつひとつの動きの確認と改良が行われていた。写真は、ハンドオフを細かく指導するカーワンHC。きょうの練習は全体的に、ボールに対して走り込むときの角度や、ステップの足の運びなど細かいところの確認が多かった。チームの約束事を徹底していくということなのだろう。ゲーム形式の練習では小野澤選手らがキレのある動きを見せていた。

「今回の合宿では、新しいテクニックとフォーメーショを採り入れるため、それを選手に理解させることに重きを置いています」(カーワンHC)
今年は、世界ランキングを上げることを重視するカーワンHCは、「パシフィックネーションズカップで3勝がベストのシナリオ」と、サモア、トンガ、フィジーにターゲットを絞っている。アジア五カ国対抗で、そのためのチーム作りを進めることになる。
午前の練習後、矢富選手(京都出身)と今村選手(三重出身)と話したのだが、矢富選手から、「京都って、ばんばんっていう言葉使うでしょう? それどういう意味?って聞かれるんですけど、イマムも三重で使っていたらしいです」という話が出た。懐かしい言葉だった。ばんばん、というのは広辞苑にも載っている強調言葉だが、僕等は「あいつ、ばんばんすごい!」みたいに使っていた。そういえば最近使ってないなぁ。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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