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ラグビー コラム 2009年3月20日

文鳥舎ライブ最終回

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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木曜日の夜は、三鷹・文鳥舎での愛好日記トークライブの最終回だった。最後のゲストはラグビー博士・小林深緑郎さん。シックスネイションズのアイルランドの強さの要因から、ELV(試験的実施ルール)の今後の展望。そして、ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズの南アフリカ遠征予想メンバーまで、博士の本領を発揮してくれた深緑郎さん。ライオンズのメンバー予想には力が入ってしまって、ちょっとお客さんが引き気味だったのは面白かった。

Talk17

ELVについて深緑郎さんは、こう語った。「今年の8月から施行されるルールが2011年のワールドカップで採用されることになる。現在、南半球のスーパー14などで採用されている、PKの多くがFKになるルールは採用されない可能性が高いが、南半球は今のルールを続けるだろう」。つまり、南半球のルールのほうがテンポも速く、運動量も多く、ルールの先取りを続けていくだろうということだ。それに慣れてしまえば、日本で採用されているELVは楽に感じる。スローなテンポにはいつでも戻れる。日本も運動量をさらに上げるために、FKを採用するか、現行のELVのなかでも、PKやFKからの速攻がやりやすくなるよう、レフリングなどで調整する必要性があると解説していた。

最後は、深緑郎さんから、4年前のライオンズのNZ遠征のぬいぐるみなど、さまざまプレゼントがあり、僕も最後ということで、これまでためてきたラグビー関係のネクタイを大量にプレゼントさせてもらった。博士の秘密に迫るつもりが、あんまりつっこめなかったのは進行役として反省しきり。最後に聞き役の難しさを痛感することになってしまったけれど、深緑郎さんのお父さんの話では初公開秘話もあって、僕も興味深く聞いた。

原則的に隔月で行ってきた文鳥舎でのトークイベントは、これで一区切り。3年間に及んだトークライブは、いつもゲストの皆さんが楽しい話をしてくださって、客席は満席。僕にとって奇跡のような時間だった。参加してくださったみなさんには感謝の念でいっぱいである。ありがとうございました。

また、満席で入れなかったみなさん、大変申し訳ありませんでした。今後も、違った形でこうしたトークライブを開催していきたいと思っていますので、いろんな場所でお会いできる機会を楽しみにしています。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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