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ラグビー コラム 2009年1月19日

トップ4バトル前哨戦のお知らせ

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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月曜日は打ち合わせなどで都内をうろうろしていた。その合間に、トップリーグ最終節の録画をチェックする。NECグリーンロケッツと福岡サニックスブルースは終了間際にNECが逆転PGで勝ったが、すごく好感の持てるいい試合。サニックスがクイックスローなどで積極的に仕掛けるからボールが止まらない。もちろん、戦術はそれぞれのチームに合ったものが選択されるべきなのだけど、サニックスは「走り勝つ」ことをコンセプトに徹底的にボールを動かすので気持ちがいい。アクロバティックなパスもたくさんあった。

サニックスからのプレスリリースで藤井監督は次のように話している。「地元のサポーターの方々には、遠くまで応援に来ていただき、本当に感謝です。今日も、最後まで、力を振り絞って戦いました。結果は出ませんでしたが、若手も成長してきました。入替戦には必ず勝って、トップリーグ残留を決め、来季は1点差で勝てる試合をしたいと思います」

そして、首位攻防戦となった三洋電機ワイルドナイツ対東芝ブレイブルーパス。東芝の今の勢いには手がつけられない感がある。主力を怪我で数名欠いた三洋とはいえ、62点の攻撃力は凄まじい。一人一人が一歩でも前に出てしっかり立ってボールをつなぐ、持ち味の「スタンディング・ラグビー」での快勝。この勢いがプレーオフでも続くのか、誰かが止めるのか、興味深い。

東芝のクリスチャン・ロアマヌは、13トライで、トップリーグの最多トライゲッターを決めた。三洋の北川智規が12トライに終わって3年連続の受賞はならなかったが、あの苦しい展開の中で、個人技で1トライを奪ったのは立派。また、東芝のSOデイビッド・ヒルが226得点という史上最多得点で得点王を決めた。同時にベストキッカーも受賞決定。こちらも、171得点という史上最多記録だ。

負傷者続出の三洋電機は、主力選手が復帰できるのかが気になるところ。東芝戦大敗は、ラインアウトの獲得率が50%にも満たなかったように、セットプレーで崩れたのも大きな要因。ヒーナン、龍コリニアシらがいれば東芝相手でも前に出て流れを作れるのだが。プレーオフは、2月1日、サントリーと花園ラグビー場で対戦することに。これは面白い試合になる。見に行こっ。

◎トークイベントのお知らせ
プレーオフの前哨戦「ぴあトークバトルスポーツ快楽主義2009 Vol.66〜どうなる!? トップリーグプレーオフ マイクロソフトカップ」が、以下の予定で開催されます。昨季に引き続き、僕が進行役を務めます。いったいどんな話が飛び出すのか、進行役としても興味津々です。当日券もあるようですが、前売り券をお薦めします。チケットは、電子チケットぴあにて販売中です。

【開催内容】
・日時
1月21日(水) 19:00〜21:00(開場18:30予定)
・場所
青山ベルコモンズ9F 「クレイドルホール」
・出演者
東芝ブレイブルーパス 和田賢一監督代行
三洋電機ワイルドナイツ 飯島均監督
サントリーサンゴリアス 清宮克幸監督
神戸製鋼コベルコスティーラーズ 平尾誠二GM兼総監督

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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