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3日は近鉄花園ラグビー場で全国高校大会準々決勝4試合が行われた。好カードが揃ったこともあってバックスタンドも大勢の観客で埋まった。
第1試合では、Aシードの常翔啓光学園が、サイズの大きな大分舞鶴の圧力を巧みなボール回しでかわし、WTB山下の3トライなどで、34-19と快勝した。「前半トライがとれて、後半受けてしまった」と常翔啓光学園のPR上野キャプテン。しかし、空いたスペースを感じて全員が素速くポジショニングする攻めは見事だった。
第2試合では、國學院久我山が前年王者の東福岡にブレイクダウン(ボール争奪戦)で激しく対抗。スクラムでも圧力をかけ、ターンオーバーを連発して前半を8-3とリードした。しかし、後半は風上にたった東福岡が陣地をしっかり進め、ブレイクダウンでは前半とは逆に、ボールをしっかり乗り越えていくラックでボールを確保し、途中からCTBに入った布巻(先発SO)が3人、4人とタックルをかわしてトライをあげ、17-8と突き放した。「ブレイクダウンのところで、後半本気になりましたね。危機感を持ってまとまることができました」(谷崎監督)
第3試合は、佐賀工業と京都成章の戦い。大きな選手が揃う佐賀工業のFWに対して、京都成章が低いタックルで粘りのディフェンスを続けた。「大きな相手に低く踏み込んだタックルをしようと話していた。選手がよく頑張ってくれた」と京都成章の湯浅監督。最後は、佐賀工業も意地の1トライを返したが、8-7とわずかに及ばなかった。京都成章は初のベスト4進出。
第4試合は、御所工業・実業がSO吉井を軸にテンポ良くボールを動かした。流経大柏もゴール前に迫るとFWで執拗に前に出てPR榎、NO8山﨑がトライを返したが、終盤は突き放された。最終スコアは、40-17。御所工業・実業も初のトップ4。
試合終了後、抽選会が行われ、以下の通り準決勝の組み合わせが決まった。
◎準決勝・1月5日
常翔啓光学園 対 東福岡
京都成章 対 御所工業・実業
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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