人気ランキング
コラム一覧
イアン・ウィリアムス選手についてご質問があったので、彼のことについて少し書きたい。
ウィリアムス選手と言えば、神戸製鋼7連覇の中でも、特別な輝きを放った選手だ。V3時の社会人大会決勝戦の決勝トライはあまりにも劇的で「奇跡の疾走」と言われた。彼は、1988年から1990年、オーストラリア代表で17キャップを得ている。トリッキーな動きが魅力のデヴィッド・キャンピージとは違って、抜群のランニングスピードで勝負する快足WTBだった。怪我や、オックスフォード大学への留学、日本行きなどが重なり、87年の第1回W杯と91年の第2回W杯の狭間の国際舞台で活躍したので印象が薄いのだが、 88年には、オーストラリアの年間最優秀選手にも選出され、89年にはブリティッシュ&アイリッシュライオンズと対戦、南アフリカ協会設立100周年記念の世界選抜にも選出されるなど、オーストラリア代表史上でも屈指のWTBだと思う。
日本の社会人ラグビーで世界トップレベルの凄みを披露してくれた最初の選手だろう。僕も彼が日本にいるとき、なんどもインタビューしたのだが、相手をかわすときの動きを実に簡単明瞭に説明してくれた。実際に試合でもボールをもらう前の動きで相手をかわすことが多く、勝負を決めるトライを何本も決めている。独走トライが多かったのは、長い距離を走ってもバランスを崩さないトレーニングの賜物。少し思い出すだけでたくさん書くことがあるのは、それだけ彼の印象が強かったからだ。88年当時の全盛期のウィリアムスの走りには、世界の強豪国も手を焼いていた。
◎お知らせ
神戸製鋼つながりということで、お知らせ。9月14日に、埼玉県の昌平高等学校に体育館にて、神戸製鋼コベルコスティーラーズの前監督、増保輝則氏の講演会がある。大畑大介選手もゲストで参加する予定だという。詳細はコチラ。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
【限定】ラグビーワールドカップ2027 オーストラリア大会 プール組分け抽選会
12月3日 午後6:00〜
-
【先行】ジャパンラグビー リーグワン2025-26 プレシーズンマッチ 埼玉ワイルドナイツ vs. 東京サンゴリアス
11月29日 午後12:50〜
-
ラグビー 関東大学対抗戦2025 帝京大学 vs. 慶應義塾大学
11月30日 午後12:50〜
-
【限定】ジャパンラグビー リーグワン2025-26 メディアカンファレンス
12月2日 午後1:55〜
-
ラグビー 関西大学リーグ2025 京都産業大学 vs. 天理大学
11月30日 午後1:50〜
-
【先行】ジャパンラグビー リーグワン2025-26 プレシーズンマッチ トヨタヴェルブリッツ vs. コベルコ神戸スティーラーズ
11月29日 午後12:50〜
-
【限定】ラグビー 関東大学リーグ戦2025 関東学院大学 vs. 日本大学
11月29日 午後1:50〜
-
【限定】ラグビー 関西大学リーグ2025 関西大学 vs. 摂南大学 / 立命館大学 vs. 同志社大学
11月30日 午前11:35〜
J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!
