人気ランキング
コラム一覧
いま新潟から東京に戻る新幹線の中で、これを書いている。新潟の東北電力ビッグスワンスタジアムで行われた日本代表対香港代表戦は、日本代表が11トライを奪って大勝し、アジア五カ国対抗2008の全勝優勝を決めた。中央でカップを掲げるのは、PR西浦選手。

立ち上がりは、香港が激しくプレッシャーをかけてきたこともあって、拮抗した展開になったが、前半15分に、SOアレジのインゴールへのキックを追いかけたCTB今村が押さえて先制トライをあげると、あとは着々と加点した。攻撃面でミスも多く、インターセプトや、キックをチャージされるなどで失点したが、カーワンHCは及第点の評価。「やるべきことは多いが、今回良かったのは、試合中に相手に対応してプレーできたことです」
箕内キャプテンはこうコメント。「たくさんの観衆の前で優勝できて嬉しかった。新潟県のみなさんのサポートに感謝します。香港は、ワールドカップの予選で戦った時以上に激しく向かってきました。試合内容は、100%満足できるものではありませんが、ボールを動かしていく、自分たちがやろうとしていることは出せたと思います」。また、スクラムトライについては、「この5週間、FW陣が努力してきた成果です」と語り、まっすぐ押し込めたことを素直に喜んだ。
香港代表の記者会見では、日本との差をどう埋める?という質問も出たが、ウォルターズHCは、「アジア全体としてプロの選手を作っていくことが大切」と、全員がアマチュア選手である自チームの強化の難しさを語った。日本戦に向けての2週間の合宿もそれぞれの職場で有給休暇をとって行ったものだという。しかし、「日本が我々に合わせるのではなく、我々が日本に合わせなければ」と、今後も日本がいいメンバーを送ってこの大会が続くことを求めていた。また、キャプテンのイアフェタ選手は、「日本のラグビーのインフラはワールドクラス。香港の選手が日本でプレーする機会が与えられれば、その経験を持ち帰って伝えることができる」と語っていた。
日本代表は、これでつかの間の休息に入り、25日からクラシックオールブラックス戦、パシフィックネーションズカップに向けての準備に入る。
◎アジア五カ国対抗2008第4戦
日本代表対香港代表戦結果日本代表○75-29●香港代表(前半35-6)
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
ラグビー 全国大学選手権 25/26 3回戦-1 東洋大学 vs. 帝京大学 / 3回戦-2 早稲田大学 vs. 関東学院大学
12月14日 午前11:20〜
-
ラグビー 全国大学選手権 25/26 3回戦-3 関西学院大学 vs. 福岡工業大学 / 3回戦-4 京都産業大学 vs. 慶應義塾大学
12月14日 午前11:20〜
-
【限定】ラグビー 関東大学リーグ戦2025 入替戦 大東文化大学 vs. 専修大学
12月13日 午前11:20〜
-
ジャパンラグビー リーグワン2025-26 D1 第1節-4 コベルコ神戸スティーラーズ vs. クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
12月13日 午後4:50〜
-
ジャパンラグビー リーグワン2025-26 D1 第1節-6 東芝ブレイブルーパス東京 vs. 埼玉ワイルドナイツ
12月14日 午後2:45〜
-
ジャパンラグビー リーグワン2025-26 D1 第1節-1 ブラックラムズ東京 vs. 東京サンゴリアス
12月13日 午後12:50〜
-
ジャパンラグビー リーグワン2025-26 D1 第1節-3 トヨタヴェルブリッツ vs. 三重ホンダヒート
12月13日 午後2:20〜
-
ジャパンラグビー リーグワン2025-26 D1 第1節-5 横浜キヤノンイーグルス vs. 静岡ブルーレヴズ
12月14日 午後2:20〜
J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!
