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ソウルの中心から電車なら1時間半、車なら1時間くらい。仁川(インチョン)市にある、文鶴(ムンハック)競技場で、4月26日、日本代表対韓国代表戦が行われた。ここは総合運動公園になっており、サッカーのワールドカップでも使われた巨大スタジアム、野球場などがある。日韓戦は、その中にある補助競技場が使用された。朝、少し雨が降ったようだが、試合前は快晴。ただし、試合途中からは雲で日差しが遮られ、薄手のジャケットだけでは寒く感じた。グラウンドは小高い丘の上のような場所にあり、風も強かった。キッカーには少し影響したかもしれない。
日本代表は、前半、安定したセットプレーから、NO8箕内、FL菊谷、LO大野らがゲインし、そこでできたラックから数的優位を作り出し、FB有賀、SOアレジらが次々にトライをあげた。CTBニコラス、ロビンスのディフェンスもよく機能して、韓国の攻撃を完全に食い止め、前半を終えて29-0とリード。しかし、後半は、パスミスなどが多くなって点数が伸びず、韓国にインターセプトなどからトライを許した。最終的には39-17で勝利したものの、課題の多い内容だった。
「勝ったことは良かったが、あまり嬉しくない」とカーワンHCも不満げ。「ラインアウトはストラクチャー通りにいったが、攻撃の中で無理なパスをしすぎていた。前半はよかったが、後半、規律を守れなかった。ラックからの早いボール出しで行くべきところ、後半はルーズになった」など、今後に向けての修正点を口にしていた。
箕内キャプテンも表情は冴えなかった。「アタックのところで、2つ、3つとラックを作るべきところ、フィフティフィフティのパスをしてしまった。それに対する韓国の反応が早く、スコアされてしまいました。攻撃の中でギャンブルに出ることが多く、規律が守れず残念です。選手のレベルの高いチームだと思うし、強くなる手応えはありますが、まだ個々に点で動いている感じで線にはなっていないですね」
カーワンHCとしては、もっとラックを連取するような展開を目指していたのだが、個々の選手がある程度ゲインできてしまうために、ぎりぎりのパスをつなぎたくなってミスが多くなるという悪循環に陥っていたように思う。チームが動き出したばかりということもあって、選手同士のコンビネーションもまだまだ。箕内キャプテンも、「アジア5か国対抗の残り4試合で、そのあたりを合わせていきたい」と話していた。
◆試合結果
韓国代表●17-39○日本代表(前半0-29)
追記◎韓国でもツツジは満開だった。

村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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