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ラグビー コラム 2008年2月19日

スーパー14解説

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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火曜日は、JSPORTSのスタジオで、スーパー14第1節の南ア開催分の収録をしていた。これから放送されるものなので詳細は控えたいのだが、昨年準優勝のシャークスとオーストラリアのウエスタン・フォースとの試合は、シャークスが徹底的にプレッシャーをかけ続ける。それを、SOギタウ、WTBミッチェル、FBシェパードなどを軸に切り返すフォース。フォースの新鋭WTBニック・カミンズは、切れ味鋭いステップを見せてくれる。

もう1試合は、ライオンズとチーターズの南ア対決。昨年は両チームとも下位に沈んだし、今季も負傷者が多くちょっと心許ないのだが、とにかく互いに攻め続ける。スピーディーな展開を目指す試験的ルールの意図をよく理解して動いている気がした。 チータースのFLジュアン・スミスはさすがの安定感だ。

試験的ルールの採用について第1節を見ていくと、フリーキックからの速攻が増え、PKからタッチキックでラインアウト、モール、という流れがほとんどなくなっている。スクラムのオフサイドラインが5m下がったことについては、各チームの攻撃ラインがかなり浅く、フラットなパスに、スピードをつけてどんどん走り込んでくる。きょうの解説をしながら、個々にパワフルでスピードのあるランナーを揃える南アに、このルールは合っている気がした。

ただし、きのうの日本代表記者会見では、カーワンHCも、「新しいルールは日本ラグビーに合っている」とポジティブに話していた。たしかに速攻が仕掛けやすくなるという点は、日本にも活路が開けそう。日本代表が関連する試合でのルール改正は早くて来年からになりそうだが、FKから速攻を仕掛け、素速い展開でひたすら走り続けるスタイルを磨いてほしいなぁ。スタミナいりますよ、このルールは。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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