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月曜日は、我孫子に行ってきた。NECグリーンロケッツの浅野良太キャプテン、ニリ・ラトゥ選手の取材である。いつもは車で行くのだが、きょうは電車。常磐線で日暮里から天王台まで、約30分である。

この取材は、NECスポーツのファン組織ロケッツクラブの会報誌に掲載されるものだ。ラトゥ選手が、W杯のトンガ代表キャプテンとして活躍したのは記憶に新しい。なぜトンガは躍進できたのか、ラトゥ選手はどんなことを心がけてプレーしているのか、さまざま聞いたが、印象に残ったのは、「自分がキャプテンだから何かをするということではなく、みんながキャプテンのつもりでプレーしなければいけない」という言葉。トンガはそうだったのかな。でも、ラトゥ選手の体を張ったプレーがチームを引っ張ったのは間違いない。NECでキャプテンを務める浅野選手も、そこは刺激になったようだ。
ラトゥといえば、過去、日本でプレーした同じ名前の選手が数名いる。気になっていたので質問してみたら、「シナリ・ラトゥとかでしょう?」との答え。やっぱり親戚なの? 「全然関係ない」と、あっさり肩すかしを食らった。写真撮影は、2人がクラブハウス2階の通路にたたずむものだったが、ただ立っているだけで雰囲気があった。浅野選手もかっこいいが、夕日をまぶしそうにして立つラトゥ選手は、めちゃくちゃかっこいい。こちらが、そういう目で見ているからか? いや、違うような気がする。世界の一流選手が持つ独特の雰囲気があるのだ。加えてやんちゃ坊主がそのまま大人になったような部分も残している。こういう男になりたいなぁなんて、ふと思った。
インタビューの受け答えも、おだやか。長期遠征の多いスーパー14より、家族との時間が多く持てる日本でプレーすることを望んだとのこと。NECには優れた外国人選手が多いので、毎試合出ることはできないかもしれないが、早くあのアグレッシブなプレーが見たいものだ。
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村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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