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ラグビー コラム 2007年7月20日

決戦前日

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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Mcalister

トライネイションズ最終戦を明日に控えたオークランドも快晴です。金曜日は、午前11時からオールブラックスがイーデンパークで練習したので行ってきた。しかし、練習は見せてもらえず、外で1時間ほど待ちぼうけ。最後の個人練習だけ見せてもらえた。写真は、プレースキックの練習をするCTBマカリスター。身長は、180㎝の発表より明らかに小さいけど、がっちり体型が印象的だった。たしか、2年前にも感じたことだけど。芝生は、秩父宮より深い。ダニエル・カーターがキックオフの練習でドロップキックを繰り返していたのだが、ピンポイントでキャッチする選手の手に吸い込まれていた。キャプテンのリッチー・マコウもプレースキックの練習をしていて、左足で見事なキックを見せていた。なんでもできるわけね。

Henry

今朝のニュージーランドヘラルド紙のスポーツ面には、ヘンリー監督の顔とルービックキューブの写真に「Don't worry- I'm in complete control」の見出しが。選手を固定せず、多くの選手をローテンションで出場させることについて、疑問の声もあるが、ヘンリー監督は気にせず独自路線を貫いている。練習後は、サポーターとの記念撮影も。

Allblacks

午後1時半からは、ワラビーズの練習があった。ファーストジャージーを着て登場したので驚いたのだが、土曜日の先発メンバーでの記念撮影があった。すぐに練習着に着替えてウォーミングアップ、さて、練習開始というところで、こちらも報道陣は外に出された。もっとも、オールブラックスの練習時は30名ほどいたメディアが、ワラビーズの練習では10名ほどに。なんとなくだが、ワラビーズのほうがリラックスしているように感じた。コノリー監督が穏やかな表情で練習を見ていることもあるのかもしれない。

Wallabies

さて、明日の試合だが、こちらの新聞ではイーデンパークでのオールブラックスの強さがしきりに書かれている。1994年に南アフリカと引き分けて以来、オークランドでは連勝を続けている。そして、ワラビーズは、1986年9月6日に勝って以来、この場所では勝てない。歴史は動くのか。この試合、オールブラックスの優位は動かないが、僕が注目しているのは、ワラビーズのFBアシュリークーパーである。182㎝、98㎏の23歳。2005年の南アフリカ戦でデビュー。CTB、WTB、FBなんでもこなす万能選手。元ワラビーズのグラエム・ボンドの甥である。6月30日、メルボルンでのオールブラックス戦勝利でも、ゴールライン直前で、リコ・ギアー、リッチー・マコウ、クリス・ジャックをかわして力強いトライを奪って見せた。何かやってくれそうな雰囲気を持っている。どんな動きをしてくれるか楽しみだ。

日本代表のことも気になる。山本正人選手の怪我により、NECの猪瀬佑太選手とサントリーの前田航平選手が追加招集されたとのこと。ワールドカップメンバー30名は、23日に発表される。サプライズはあるのだろうか。

◎トライネイションズ最終戦放送予定
ニュージーランド代表オールブラックス 対 オーストラリア代表ワラビーズ
7月21日(土) 16:25〜18:35 JSPORTS PLUS

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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