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ラグビー コラム 2007年7月1日

白熱!トライネイションズ

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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 もう7月だ。2007年も折り返し地点。早っ。土曜日の夜、トライネイションズのオーストラリア代表ワラビーズ対ニュージーランド代表オールブラックスの試合を、JSPORTSでテレビ観戦。ひとこと、面白かった〜。ともにミスも反則も多く、チームがまとまりきっていない感じはあるのだが、互いに攻め合うシーンが多く楽しめる。

 まだ録画を見ていない方もいると思うので詳細は書かないけれど、ワラビーズが急ピッチでチームの仕上げに入っているのがよく分かる。オールブラックスが多くの選手に試合経験を積ませながらじっくりチームを作り上げてきたのに対して、ワラビーズは、メンバーを固められずにきた。しかし、ここにきて、ゲームコントロールはベテランのSHグレーガン、SOラーカムに任せ、他のキーポジションも経験豊富な選手を軸に固めている。

 そういえば、この試合でグレーガンが右膝を痛めたのだが、つい先日、僕が解説した1991年W杯でもワラビーズのSHファージョーンズが何度も膝を痛めつつ、プレーしていた。ちょっとだぶった。もちろん、オールブラックスのほうが地力はあるように見えるし、選手層は明らかに厚い。7月21日のトライネイションズ最終戦は、現地から中継予定なので、楽しみ倍増である。

 気になるのは、主力を休ませる方向の南アフリカ代表スプリングボクス。強化はそれで大丈夫なのか。各国がW杯を重視することでテストマッチの価値が下がることについて、コメントにもご意見があった。僕もテストマッチの意義が少し薄れることは残念に思う。ただし、メンバーを選ぶのはコーチであり、出場する選手はみんな命がけで戦っているはず。気持ちの部分は揺るがないはずだと信じたい。特に、南アは選手層が厚い。まずは、次週のワラビーズ戦のメンバーに注目である。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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