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ラグビー コラム 2006年12月10日

9日(土曜日)のTL結果

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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呉服屋のボンから直々のコメント、おおきに。ボンの元チームメイト、土曜日の秩父宮でよう頑張ってはりました。雨が降ってやりにくそうで、コカ・コーラはんの粘り強い攻守に苦しんではりましたけど、最後は4トライとって、ボーナス点「1」もゲット。「勝ち点5を獲れて、いい形で東芝戦を迎えられます。選手はよく我慢しました。去年のチームだったら、この試合展開では4トライ獲れなかったでしょう。ミスは修正しなければいけませんが、力はつけていると思います」。そう言うて、増保さんも評価してはりました。東京生活が長なって、中途半端な京都弁ですんません。

というわけで、土曜日の昼間は秩父宮ラグビー場にいた。冷たい雨が降りしきっていた。第一試合では、キックで陣地を取り合うタイトな展開になったが、リコーがセコムをノートライに抑えて勝利。雨とはいえ、互いにミスが多く自らチャンスを逸するシーンが続出していた。前半26分、セコムがリコー陣22mラインまで攻め込んだところでミスし、これを奪ったリコーがWTBホールの独走と、WTB齋藤へのつなぎでトライ。これがリコーの勝利を決定づけた。

第2試合は、神戸製鋼とコカ・コーラの対戦。WTB大畑、HO松原、SH後藤を負傷で欠く神戸製鋼だったが、前半10分、FWでしつこく攻めてFL高森がトライ。15分には、モールにコカ・コーラの防御が集中したところで、右ショートサイドを巧みにつき、WTB瓜生がトライ。終始リードを保って逃げ切った。勝敗を分けたのは、後半20分前後の攻防である。19分、コカ・コーラはFBジョーンズがライン参加で抜け出し、防御を引きつけてパスするも、次の選手がノックオン。チャンスを逸した直後、今度は神戸製鋼がコカ・コーラの攻撃を好ディフェンスでターンオーバーし、神戸製鋼ボールのスクラムからNO8クリブが抜けだし、ボールはWTB小笠原へ。このトライで21-13とした神戸製鋼が最後にダメ押しトライを奪って勝利した。

「トライを獲れるところまで(ディフェンスを)崩しているのに、獲れなかった。ラックもテンポ良くボールが出なかった。ここを修正したい」(向井昭吾監督)

秩父宮でワールドが今季初の勝ち点「2」を獲得したことを知った。ここからだ。残り試合、頑張って。

試合後、JR山手線「大崎」駅に移動して、大学選手権のプレイベント「全国大学ラグビートークバトル2006」にコーディネーターとして出演。300名を超えるお客さんを前に、昨年のベスト4チームの指揮官がバトルを繰り広げた。出演は、早大・中竹竜二監督、関東学大・春口廣監督、同志社大・中尾晃監督、法政大・武村秀夫監督。内容は、日本協会のHPでも紹介されるが、中竹監督が最年少ながら大健闘。各チームの得失点差のデータを出した時、僕が「去年までだと、清宮監督に、こんな数字は意味がない、なんて言われましたね〜」と話すと、中竹監督が「この数字は非常に意味があります」と切り返すなど、清宮前監督との違いを強調して会場を笑わせていた。春口監督は相変わらずのおとぼけトークで会場を和ませ、武村監督は、ご住職らしく、説得力ある話で雰囲気を引き締めていた。中尾監督は関西3位とあってやや元気がなかったが、大学選手権に向けて着々と準備を進めているようだ。

◎トップリーグ第9節結果(9日分)
セコムラガッツ ●3-15○ リコーブラックラムズ(前半3-15)
コカ・コーラウエストレッドスパークス ●16-28○ 神戸製鋼コベルコスティーラーズ(前半0-14)
クボタスピアーズ ○28-24 ●ワールド ファイティングブル(前半21-12)
東芝ブレイブルーパス ○50-14● 福岡サニックスブルース(前半33-7)
三洋電機ワイルドナイツ ○73-10● 日本IBMビッグブルー(前半24-3)

10日は、NECグリーンロケッツ対ヤマハ発動機ジュビロ(柏の葉 13:00)、トヨタ自動車ヴェルブリッツ対サントリーサンゴリアス(小瀬陸、13:30)が行われます。両試合ともJSPORTSで放送あり。僕は山梨に行って解説です。有賀選手、日本代表でワールドカップアジア予選を突破して、故郷に凱旋ですな。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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