人気ランキング

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム一覧

ラグビー コラム 2006年10月6日

平林レフリー、世界へ

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
  • Line

きょうは嬉しいニュースがある。すでにIRB(国際ラグビーボード)の公式ホームページには出ているのだが、日本の平林泰三レフリーが、11月の南北半球強豪国同士のテストマッチシリーズ3試合でタッチジャッジを務めることが明らかになった。

11月11日 アイルランド対南アフリカ(ダブリン)
Referee: Paul Honiss (New Zealand)
Touch judges: Bryce Lawrence (New Zealand), Taizo Hirabayashi (Japan)
Television match official: David Changleng (Scotland)

11月18日 イングランド対南アフリカ(ロンドン・トゥイッケナム)
Referee: Steve Walsh (New Zealand)
Touch judges: Nigel Whitehouse (Wales), Taizo Hirabayashi (Japan)
Television match official: David Changleng (Scotland)

11月26日 アイルランド対パシフィックアイランズ(ダブリン)
Referee: Christophe Berdos (France)
Touch judges: Joel Jutge (France), Taizo Hirabayashi (Japan)
Television match official: Mark Lawrence (South Africa)

平林泰三さんは、このブログでも取り上げたことがあるが、31歳にして日本のA級レフリーであり、日本でただ一人のフルタイムのプロフェッショナル・レフリーとして活躍中である。近年は国際的評価も高まり、2005年U19世界大会、2006年U21世界大会にレフリーとして参加。U21大会では3位決定戦の笛も吹いている。今夏8月には、オーストラリアのクラブ試合でIRBアセッサーの前でレフリーを務め、今回、「IRBタッチジャッジ/TMO(テレビ・マッチ・オフィシャル)パネル」の一員に選出された。

現在、IRBは「インターナショナル・レフリー・パネル」《世界ランキング上位国同士の試合のレフリーを務める 20名》、「タッチジャッジ/TMOパネル」《上位国同士の試合のタッチジャッジ、TMOと、それ以下の国のレフリーを務める 19名》を組織して、国際試合のレフリー、タッチジャッジなどを割り振っている。つまり、世界のトップレフリー39名の中に平林さんが名を連ねたことになる。アジアのレフリーではただ一人。イングランド・ラグビーの聖地トゥイッケナムで日本のレフリーがマッチオフィシャルを務めるのも初めてのことだ。パネルに名を連ねるレフリーのほとんどはプロフェッショナル・レフリーである。

平林さんに話を聞いてみると、10月3日に、IRBのレフリーマネージャーのパディ・オブライエンさんから直接電話があって、パネル入りの報告があったという。「あまりにすごい試合のスケジュールを話されたので、ジョークかと思いました」。今回の快挙が、日本の多くのレフリーに最先端の情報を与えることになればいいと思う。また、平林レフリーにとっても、今後はこれまで以上に厳しい視線でパフォーマンスをチェックされることになる。ラグビーを楽しみつつ、さらに上のレフリーパネル、そしてワールドカップでも活躍するようなレフリーを目指してほしい。11月の試合、楽しみです。

お詫び◎きのうの日記では「敵性語」について度重なるミスがあり申し訳ありませんでした。訂正させていただきました。ご指摘ありがとうございました。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ