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日曜日の朝は、同志社大学ラグビー部のグラウンドに行った。ラグマガ11月号(9月25日発売)での大学特集で大橋由和選手のインタビューをするためだ。大橋選手といえば、パワフルなタックルと粘り腰での突進が魅力のCTBだ。高校日本代表、U19日本代表にも選ばれ、将来を嘱望されている。今シーズンへの意気込みを語ってもらったのだが、面白かったのは、勝ちたいチームは? と問いかけると「早稲田と関東学院と言うべきですか?」とか、憧れの選手は?「ここは、元木さんと答えるべきですか?」など、受けのいい答えを逆質問してくることだった。サービス精神旺盛なのだ。
大橋選手は、大阪の楠葉(くずは)中学出身なのだが、けっこう体格の大きかった大橋選手にCTBをやらせた監督の名前を確認したら、「田中先生です」ときた。うん? それって田中ひろしさん? うわ、僕の大学2年の時のキャプテンや。え? そうなんですか。てな会話で盛り上がった。このほか、今年の同大の目指すラグビーなど、詳細は、ラグマガ11月号をお楽しみに。大橋選手、ありがとう。
取材後、同志社大学の最寄り駅「新田辺」から、神戸ウイングスタジアムに向かった。午後6時キックオフ、神戸製鋼コベルコスティーラーズ対クボタスピアーズ戦をJSPORTSで解説するためだ。
神戸製鋼は、前日にCTBジョエル・ウィルソンが負傷し、急遽ピエーレ・ホラが13番で先発。松原、大畑、元木といった主力選手もまだ怪我は癒えず、クボタも大黒柱のNO8ケフが肩を痛めて休養し、成長著しいWTB小堀も膝を痛めて欠場と、互いに主力を欠いての試合だった。
前半は、クボタが反則やミスでボールを失ったのに対し、神戸製鋼はSH後藤の好判断や、WTB瓜生の力強いランニングなどで3トライ。このまま後半も圧倒するかと思われたのだが、クボタのFWがアグレッシブに前進し始め、自陣で戦うことが多くなった神戸製鋼は、次第にリズムが悪くなる。後半13分には、クボタがSO伊藤の防御背後へのキックをCTB吉田がキャッチしてそのままトライ。19分にもドライビングモールからトライし、12-19と猛追。ここからは、どちらに勝敗が転んでもおかしくない時間帯が続いた。ここで神戸製鋼は、SH後藤に代えてベテラン苑田を投入。一進一退の攻防のなかでこのスコアを守りきって勝利した。
この交代は疑問符がついた人も多かったはずだが増保監督はこう語った。「後藤の判断が悪くなっていた。防戦一方でFWが消耗するなかで、もっと敵陣での戦い方が必要だったのだが、その判断が甘かった。苑田でゲームを落ち着かせたかった」。なるほど、ゲーム運びを重視する神戸製鋼ならではの説明である。7点差での終盤、PGチャンスも攻めたことについては、キャプテン代行の林選手が「勝ち点5を狙って攻めた」と4トライを狙って前向きな気持ちでチームがひとつになっていたことを明かした。それにしてもNO8伊藤、LOウイリスなど、経験豊富な選手の活躍は見事だ。このベテラン勢の上手さを若い選手達が一緒に戦いつつ覚えていくことが必要なのだろう。
クボタは実に惜しい試合だった。しかし、7点差に追いついたことで勝ち点「1」をゲット。山神監督もこの点については評価した。
アフターマッチファンクションに向かう伊藤剛臣選手とすれ違った。
なんか、試合中、気持ち悪かったの?
「いえ。別に」
テレビのマイクにオエ〜って声が入ってたよ。
「えっ、ばれてました? ちょっと、えづいちゃって(笑)」
かなり、きつい試合だったようだ。それだけ全力で走り回ったということだろう。
暑い中、第2節も選手のみなさん、お疲れさまでした。
◆9月10日の試合結果
神戸製鋼コベルコスティーラーズ○19-12●クボタスピアーズ(前半19-0)
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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