人気ランキング

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム一覧

ラグビー コラム 2006年6月20日

アンガス

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
  • Line

アンガスこと、アンドリュー・マコーミックさんに会った。カンタベリー州代表で80試合以上出場の名CTBであり、来日してからも東芝府中のCTBとして活躍。99年W杯では日本代表のキャプテンも務めた。代表選手としてのプライドを何より大切にして熱いプレーを見せてくれた選手だ。現在は、クライストチャーチでツアー会社を経営し、仕事の合間を縫って、コーチングにもあたっている。

Angus

写真は、ご子息も通うキャセドラル・グラマースクールの8歳以下の子供達を指導する一コマ。練習場所は、学校近くの公園である。マコーミックさんの左は長男のトーマスくん。元気いっぱいに走り回っていた。クライストチャーチでは、年齢別にそれぞれのリーグ戦があり、8歳以下の中でも4つのセクションに分かれている。ラグビーの裾野の広さを感じる話だ。マコーミックさんは、スーパー14のクルセーダーズの若手を育てるアカデミーのCTB部門のコーチでもある。そういうコーチが小学校の8歳以下を当然のように指導している。「プロフェッショナルより、教えるのが難しいよ。言うこと聞かないからね」(アンガス)。いい選手、いいコーチがカンタベリー地区から次々に輩出されるわけだ。

もちろん、マコーミックさんも日本代表の試合はテレビで見ていてくれた。「ジャパンは何色? 色がないとダメだよ」と、戦い方の指針がはっきりしないチームに苦言を呈していた。当然の感想だろう。急逝した宿沢さんは「日本代表は特殊なことをしないと勝てない」と話していた。また、「W杯というのは勝敗だけでなく、その国がどんなラグビーをするのかを評価される場所だ」とも言っていた。つまり、日本代表には見るべきものがある、他の国にはないものがある、ということが大事であり、それを世界の人々は見ているということだ。日本のオリジナリティである。そして、それを作るのはコーチの仕事だということを確認して、土曜日の試合を見たい。今の日本代表の契約選手制度を推進したのも宿沢さんだった。すべては日本代表が強くなるための布石だった。3月下旬から7月初旬まで。これほど長く集まれる代表チームは世界のなかでも日本代表だけだ。日本代表は恵まれているのである。それを生かさなくてどうする。日本代表は、日本ラグビーの未来を背負っているのだから。

追記◎クライストチャーチのとある場所からの景色。雪化粧した山が壮観だった。

Yama

◎インフォメーション
愛好日記トークライブの第1回のゲストとしても登場してくれたスポーツジャーナリスト藤島大さんが、単独のトークライブと「楕円球塾」と題してスポーツライターとスポーツを語ります。以下の要項になります。ぜひご参加ください。

◆藤島大 楕円球トークライヴvol.1
【人間とコーチング】
藤島大さんが約10年の高校・大学ラグビーでのコーチ体験とスポーツ報道の現場で知った名指導者の方法をつきあわせ「人間にとってのコーチング」を考えます。指導者必見。

日時 8月5日(土) 午後5時開演(4時半開場)〜7時 
場所 『文鳥舎』三鷹市下連雀3-32-3 グリーンパルコB1
Tel:0422-79-3777  Fax:0422-79-3777  
[email protected]         
http://www12.plala.or.jp/bunchousha/
入場料 2,500円 定員約50名
懇親会 3,000円 定員約30名(終演後、1時間半程度立食パーティー)
※ご予約は、6月28日午後3時以降、メール、FAX、電話で。HPで座席の確認ができます。

◆文鳥舎寺小屋
【藤島大の楕円球塾〜スポーツライターとスポーツを語る〜】 
講師:藤島大(ふじしまだい)
時間割:第1、3水曜日午後7時〜8時半
(全6回 7/5、19、8/2、6、9/6、20)
受講料:18,900円
入会金:5,250円

スポーツライターがスポーツを語る機会はたくさんあります。ここではみなさんがスポーツライターと語ってください。ライター藤島大さんが毎回さまざまな話題をとりあげます。

※お申し込みは随時 来舎、電話、FAX、メール[email protected]で。詳しくは文鳥舎HPをどうぞ。http://www12.plala.or.jp/bunchousha/

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ