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ラグビー コラム 2006年2月10日

廣瀬俊朗選手と会う

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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木曜日の朝は、8時半に家を出て京王線の府中駅に向かった。東芝府中ブレイブルーパスWTB廣瀬俊朗選手の取材のためだ。トップリーグの後半戦に、SOからWTBにポジションチェンジして大ブレーク。タックルされても簡単に倒れず、キックもパスもできるWTBは、東芝のワイド展開の軸になっていた。トップリーグ、マイクロソフトカップ連覇のあと、薫田監督、冨岡キャプテンともに、廣瀬選手の成長を絶賛している。

なぜラグビーマガジンが、王者東芝の中で彼のインタビューを企画したのか。それは2月25日発売の同誌で明らかに。なんて、ちょっとオーバーかな。でも楽しみにしていてください。

廣瀬選手とは、取材現場ではよく顔を合わせるけど、きちんとインタビューしたのは彼が大学3年生の時以来だった。ラグビーマガジンの「選手秘話」のコーナーである。廣瀬選手も、その時のことを憶えていてくれた。実は僕も非常に印象に残っている彼の言葉がある。秘話の冒頭にそれを書いた。
「高校の頃から、選手秘話に取り上げてもらうのが夢だったんです。もう、いつ辞めてもいいな。ちょっと、取材が早すぎますよ」。

えっ、ラグビー続けたほうがいいよ。そう言ったような気がする。廣瀬選手は、大阪の北野高校から慶應義塾大学理工学部機械工学科に進み、あの頃は大学院で研究を続ける意向だった。でも僕はそれはもったいないと思っていた。彼は高校日本代表だったし、すでに日本A代表にも選出されていて、将来を嘱望されていたからだ。その後、なぜ彼が東芝に進む決断をしたのか、そのあたりのことはラグビーマガジンに書きますね。最近、こんなのばっかりだな〜。ごめんなさい。

廣瀬選手は東芝の製品などを開発する部署に所属する。「まだ見習いです」と言っていたが、将来、凄いモノを開発したりするかも。その前に、ラグビーで日本代表になってほしいな。SOとしての総合的スキルを持ち、WTBをこなすスピードもある選手はなかなか見つからない。期待してます。

◎愛好的観劇日記
【ラブハンドル】観ました。渋谷パルコ劇場にて。作=中谷まゆみ、演出=板垣恭一、出演=原田泰造、富田靖子、瀬川亮、長野里美、小須田康人、石黒 賢。
 軽い話だと思って気楽に見に行ったら、はからずも感動した。よく出来たお芝居だった。「ラブハンドル」はお腹の周りの贅肉のこと。原田泰造演じるバツイチの弁護士と富田靖子演じる秘書の恋愛話が軸だが、周辺の恋愛も絡み合って笑わせるし泣かせる。面白かったなぁ。富田靖子は可愛かった。瀬川くん、エネルギーあっていいなぁ。さすが元ラグビー選手。本物の筋肉も披露してくれた。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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