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立教ラグビー宣言について、コメントをいただきました。ありがとうございます。立教大ラグビー部の、この宣言については関係者の方からメールをいただいたりして知っていました。メディアに出るというより、関係者の中でジワリジワリと広がってきていた感じですね。昔のラグビーマンが実践してきたことが薄れていくなかで、現在のコーチや選手達がラグビー文化を再確認して実践しようという試みは尊いものだと感じています。詳細は日本協会のホームページをご覧いただきたいのですが、宣言の部分だけ紹介して、僕の感想を添えたいと思います。
【立教ラグビー宣言】
1)立教は、たとえルールで禁じられていないことでも、フェアの精神で自らを律してプレーします。
2)レフリーの存在意義を正しく理解し、心から尊重します。意見があるときは必ずキャプテンを通します。
3)ノーサイドの精神を具体的行動に移し、相手への敬意を示します。
4)アフターマッチファンクションでは、決して自チームで固まらず、相手と積極的に交流します。
5)ホームでは、たとえどんなに小さな練習試合でも、必ず簡易式アフターマッチファンクションを行います。
6)生涯、これらの精神を遵守します。
この宣言については、ラグビーに直接携わっている人達からの評価が高いようだ。年配の関係者ほど、ラグビー文化を残したい気持ちも強いはず。だからこそ、日本協会のホームページにも掲載されることになったのだろう。「フェアの精神で自らを律してプレーします」、「レフリーの存在意義を正しく理解し、心から尊重します」など、僕も共感するモノばかり。なぜこの宣言ができたのか、その宣言を1シーズン実践した結果、周囲がどんな反応を示し、部員達がどう感じたのか。立教大ラグビー部コーチの松山吾朗さんが、レポートを書いた。それが現在、日本協会のホームページに掲載されている。多くのチームの指導者、選手がラグビー文化について考える機会になっているはずだ。松山さんはじめ、立教大学のみなさんに敬意を表します。
グラウンド上に限って言えば、僕は、フェアプレイの精神が最も大切な気がしている。フェアの基準を説明するのはとても難しい。このあたりのことは、大西鐵之祐著「闘争の倫理」(中央公論新社)に詳しいのだが、フェアとは、互いを認め合い、同じ条件で戦うことが絶対的な条件である。すべては互いを認め合うところから始まる、と、僕は思う。認め合っていれば、相手を故意に傷つけたり、卑怯なプレーはできないはずだからだ。
フェアに、激しく。残りの国内シーズン、そんな試合にたくさん出会いたい。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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