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ラグビー コラム 2005年12月31日

大晦日

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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kyotoshinbun

大晦日である。京都新聞朝刊のスポーツ欄はこんな感じだった。『伏見工、V奪還へ好発進』、『八幡工、力及ばず 國學院久我山シードの貫禄』、伏見工CTB杉本主将のコメントは「トライを取れる場面で取りきれなかった」と、優勝を目指すチームらしいコメント。八幡工の東谷監督は「相手バックスが予想よりうまいし、速かった。一枚上でした。すべてにおいてレベルアップして、また花園に来たい」と再起を誓っている。

きのうの日記に書くのを忘れたのだが、東福岡のCTB宮本選手のスピードは桁外れだった。江の川のがんばりを一人で崩した気すらした。CTBというのは、瞬間的なスピードがすべてだ。ほんの5mほど。一瞬で勝負は決まる。そこで防御の裏に出てしまえば、あとはそのまま走りきれる場合も多いし、スピードある選手にパスしてもいい。宮本選手はそのあと最後まで走りきれるし、いつでもパスを出せるように周囲を見ながら走っている。素晴らしい。試合の解説をしていると、その後の取材も含めて、他の試合をあまり見られない。だから僕が見落としている選手や、チームはたくさんあると思う。そのあたりは、ご了承を。ごめんね。1月1日は3回戦。きっとまた新たな発見や感動があるだろう。楽しみだ。

30日の夜は、大体大ラグビー同期の友人たちと会った。楽しい会で時間が経つのが早かった。最初は企業ラグビーでプレーしたヤツも多かったが、いまは様々な職種に進んでいる。大企業のサラリーマン、現役のコーチ、会社役員、自営業、広告代理業、ピザ屋さん。僕は取材者。自分の子供をラグビースクールに通わせ、そこで指導している仲間もいた。学校は違うが、ラグビースクールを自ら立ち上げた仲間もいるという。嬉しいなぁ。現役のコーチは「選手が可愛くてしかたない」と言っていた。

僕は現場で普及にあたっている人を尊敬する。高校の指導者の方々にも頭が下がる。この全国大会が終わったら、新人戦などの大会が続く。完全なオフはない。一年中、気の休まる時間はないだろうし、愛がないと続かない仕事だと思う。

2005年最後の日は、京都でゆっくり過ごすことにした。年明け早々の締め切りがある原稿をちょっと書いてみたり、いろんなテレビを見まくった。

今年最後の日記になりました。このブログをいつも読んでくださっているみなさん、一年間お世話になったみなさんに、お礼申し上げます。よいお年をお迎えください。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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