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2011ラグビーW杯開催地決定は目前だ。ついに来たという感じ。日本招致への署名最終数160,479名。日本招致団は、最終プレゼンテーションの準備を完了した。
プレゼンターの一人である徳増さんのコメント=「30分という短い時間の中に、日本が訴えたいメッセージを全部込めることができたと思います。特に最後はグローバリゼーションに向けての美しい映像と音楽で締めくくります。このプレゼンテーションを見て、2011年はぜひ日本に行ってみたいな、と思わせるような内容になったと思います」
ロンドンのオリンピック招致のプレゼンテーションを担当したディレクターの指導のもとに綿密な打ち合わせが行われたようだ。
英・タイムズ紙には、ジョニー・ウィルキンソンが日本開催を支持する記事が掲載された。また、元国際オリンピック委員会マーケティングディレクターであるマイケル・ペイン氏も日本招致をサポートするコメントを発表した。
「今日のスポーツ界をリードする者の大きな責任として、そのスポーツを作り上げ、プロモートすること、新しいマーケットを開拓し、新しいビジネスチャンスを見つけることが挙げられる。もしそれを怠ったら、その競技は本当にグローバルになることも、最大限に成長することもできないだろう。……」
日本の新聞も朝日、読売はじめ、各紙、いよいよ目前に迫ったW杯開催国決定を報じている。大きく紙面を割いた朝日は、「日本の人気面の評価は最低」としながらも、前評判有利の南アと、NZ、日本は紙一重の差であることを報じている。ただし、開催した場合には、IRBと主要参加国へ約100億円近い支払い義務が発生する厳しい条件であることを示し、日本開催が実現しても成功させなければ多大な赤字になることも伝えてる。
そういうことなんだよねぇ。だけど、前に進まなきゃなぁ。すでに招致活動に相当の金額は使っており、これを次の2015年まで続けることも苦しいのが現実だろう。観客数減少の今、協会に潤沢な資金があるわけがない。招致にあたる現場担当者たちは胃が痛いはずだ。アジア普及策の遅れやユースレベルの世界大会を開催してこなかったことなど、準備不足や問題点はもちろんあるのだが、プレゼンテーションの資料を作ったり、署名を集めたり、IRBの文章を翻訳したりと、さまざまな調整にあたる現場スタッフはそれこそ眠る間も惜しんで戦っている。彼らの奮闘を思えば、日本開催が決まることを願わずにはいられない。
もうすぐだ〜。明日の愛好日記は、結果が出てから書きます。どんな気持ちでいるかなぁ。きっと僕のブログより、新聞社や協会のHPのほうが情報は早いでしょう。祝福のために深夜の街に消えた場合は、朝になるかな。あしからず、ご了承願います。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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