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ラグビー コラム 2005年10月19日

カフカに突っ込む

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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火曜日の東京は一日中雨だった。僕は最近睡眠不足だったからか、奥の歯茎が腫れてしまい歯医者に通うハメに。疲れるとよくこの症状になる。

最近たくさんご質問があったのだけど、すべてには答えられずすみません。僕も調べなければ分からないものもあり、時間がなくて答えられないでいると、いつのまにか忘れてしまったり。そのあたりはご勘弁を。

トヨタのフラヴェルと神戸製鋼のクリブが同じ高校だというご指摘。なるほど、どう考えてもチームメイトですね。機会を見つけて本人に確かめます。ウエールズのチームに佐久間隆さんという名前を見つけたというコメントもありましたね? それって、啓光学園から立命館に進んだ選手と同じ名前ですね。これも確認しておきます。

関西と関東の大学の実力差については、僕が毎月書いている株式会社セプターのコラムに書いています。時間があるときにでも、そちらをご覧いただければ。

火曜日の東京新聞夕刊の「スポーツが呼んでいる」に藤島大さんが、サニックスブルースのマルティン・カフカ選手について書いていた。曾祖父のいとこが小説フランツ・カフカだという、チェコからやってきた選手である。興味深いことがたくさん書いてあった。僕の日記でも何度か紹介しましたね。

実は、藤島さんが取材している時、僕も隣で話を聞いていたのだが、カフカ選手に日本語で「はじめまして」と言われて、思わず「はじめてちゃうやん! 3回目やで〜」と関西弁で突っ込んでしまった。カフカ選手、ニコニコしてた。チェコ人の話す日本語に、京都と大阪のハーフである僕が突っ込む。得難い経験だった。なんのこっちゃ。

カフカ選手は、カレル大学という日本なら東大みたいなところを卒業し、スペインでプレーしたのち、フランスのカストルでプレー、そして日本にやってきた。社会主義体制下の頃は、西側諸国の色濃いラグビーからは素質のある選手がどんどんアイスホッケーなどのスポーツに取られたと言っていた。彼自身がラグビーを始めたのも社会主義の時代だったが、比較的自由にラグビーができたらしい。

いろんな国のラグビーを紹介する番組(IRB制作)が、秋以降にJSPORTSで始まるようです。それから、NPCのプレイオフに続き、プレミアシップのプレイオフもやれるような噂がチラホラと。これ、噂です。実現したら、嬉しいな。その前に、11月はテストマッチシリーズが楽しみだ。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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