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水曜日は、スペイン戦に向けての日本代表スコッド36名の発表があった。僕はヘッドコーチがエリサルドさんに決まった以上、彼が選んだメンバーにとやかく言うつもりはない。それに、概ね順当な選考だという気がする。
今回の選考は、トップリーグの2節までを見て決定されたという。選考基準の軸は「適応能力=アダプタビリテ」。当初は30名に絞る予定だったようだが、エリサルドHCの希望で多くなったようだ。実際に練習でもみたいということだろう。
彼らを含めて60名はリストアップされていて、怪我人など出れば補充される。大学生は、各リーグ戦が佳境を迎えることもあって今回は対象から外された。序盤戦好調の三洋電機ワイルドナイツ、クボタスピアーズからたくさん入っているのは当然だろう。
ベテラン勢では、元木、伊藤剛臣、豊山らが入っていないが、彼らは実力が分かっているので外れているという。今回は、新しい戦力の発掘も大きなテーマだからだ。このメンバーはあくまでスペイン戦に向けたモノで、シーズン終了後、3月にセレクションマッチを行い、4月からの日本代表本格シーズンに向けて、新たな選考が行われる。
とはいえ、今回のメンバーからは、エリサルドHCの選手選考の基準も垣間見える。赤塚、佐藤剛という大型選手が並んだ5番のLOに関しては「サイズ重視」とのこと。スクラムを考えてのことだと思う。他はサイズ重視ではないようだが、結果的に大きな選手が並んだ。
1、2節に試合に出ていないのに選ばれている選手(三洋の霜村選手など)は、昨年のトップリーグの映像から選考されたようだ。見渡すと、CTBとLOの人数が多い。エリサルドHCが目指すラグビーの中でキーになるポジションだということだろう。個人的には、榎本、霜村という三洋の両CTBが入っているのは嬉しいが、トヨタの難波、赤沼がいないのは寂しい気がする。でも、このCTBに選考された選手たちは、みんな体を張れるタイプだと思う。
外国人選手が少ないのも特徴で、オト、真羽、両選手に関しては日本国籍を取得しており、トップリーグで外国人扱いの選手が一人も入っていない。「(代表資格のある)外国人選手のなかで特に目立つパフォーマンスはなかった」(エリサルドHC)ということらしい。
懸案のFWコーチには、九州電力の永田隆憲さんが入った。スクラムの強化を考えてのことだ。10月31日から都内で合宿に入るが、エリサルドHCは、20日には来日して各チームを回って選手と話をしていくとのことだ。
追記◎観客減少のことは、ずっと考え続けています。みなさんの提言、ラグビー愛好者としてありがたいと思いました。僕ももっともっと考えていきます。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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