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いつだったかの日記で、前向きに生きるため「暑い、暑い」と言うのをやめる宣言をしたのだが、きょうは、つい「暑い〜っ、暑い〜っ」と言っていた。そんな気候の中で関東学院大対ケンブリッジ大の試合は行われた。後半部分に結果を書きますので、知りたくない人は読まないでくださいね。
試合前の午前中、東京体育館の会議室で不惑倶楽部のみなさんを前に「世界ラグビー四方山話」題して、お話をさせていただいた。ラグビー界の諸先輩方いらっしゃる中で、緊張の2時間だった。ワールドカップの歴史から、僕が見てきた感動の試合のことや、強いチームの条件など、一気にしゃべりまくった。自分でも驚くほど時間が経つのが早かった。
きっと、みなさん退屈されるだろうと思って、10分ごとくらいにクイズを出していったのだが、10門出して一番正解の多かった方が6問だったから、ちょっとマニアック過ぎたかもしれない。反省である。
「第1回W杯で優勝したNZのキャプテンは?」、「スーパー12の10年間の最多得点者は?」、「トライネイションズの第1回優勝チームは?」、「99年W杯の最優秀選手は?」、などなど。出すのを忘れたのは「コバヤシ・シンロクロウを漢字で書け」である。ここにあげた5問の答えは、明日の日記で発表します。
さて、関東学院大とケンブリジ大の試合である。午後3時のキックオフだったが、その時点で、気温は30度、湿度60%と選手にはきつい条件だった。
ケンブリッジは、日本ツアーがプレ・シーズンマッチの位置づけで、これからチームをまとめていく試合だから、コンビネーションには最初から不安があった。加えて、キャプテンのエド・カーター選手が急きょ欠場したのは痛かった。カーター選手のポジションはFBだが、元7人制オーストラリア代表で、走力は抜群である。練習中に軽い捻挫をしたらしいが、次の試合には出られるレベルという。
試合は、関東学院が低いタックルを連発して、ケンブリッジのミスを誘い、攻めては、SO藤井がタイミングのいいパスでWTB小柳らを走らせた。前半19分には、藤井の飛ばしパスにFB有賀がライン参加。最後は小柳がトライ。33分には、藤井のカウンターアタックでチャンスを作り、ラックから出たボールをCTB重見がラインブレイクしてゴール中央に駆け込んだ。暑さのためか後半は両チーム足が止まるシーンが多かったが、ケンブリッジの反撃を関東学院がしつこいタックルでしのいだ。
僕の中での、マン・オブ・ザ・マッチは、FL北川選手。タックルも良かったし、よくボールに絡んだ。SO藤井選手のアタックセンスも素晴らしかった。重見、櫻谷の両CTBもよくタックルしていたと思う。ラインアウトが不安定だったし、スクラムのボール出しも今ひとつだったが、それは課題として修正できるのではないか。
◎関東学院大学○21-17●ケンブリッジ大学
(前半21-10)
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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