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ラグビー コラム 2005年8月9日

積み重ねるということ

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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ニューカッスル・ファルコンズの来日メンバーが発表になった。ジョニー・ウィルキンソン入ってるよ。豪州代表81キャップのフルバック(FB)マシュー・バーク、フランカー(FL)のフィネガンもいる。ウエールズのチャービスも、オールブラックスのメイヤーホフラーも。35名の選手での来日だ。イングランド代表で1キャップを持つ19歳のマシュー・テイト、可愛い顔してます。人気出るだろうな。

ニューカッスル・ファルコンズは、昨季プレミアシップ7位ながら、欧州カップでは好成績を残し、02年に来日したサラセンズと並ぶスター軍団で、世界各国の代表クラスが集う。NEC戦(8月20日 国立競技場)、トヨタ自動車戦(8月23日 豊田スタジアム)、ぜひ見に行ってください。スタンド埋めよう。日本の観客動員力を世界に見せよう!っね。詳細はこちら。

日曜日、大体大ラグビー部同期である志賀くんのバー10周年パーティーは大盛況だった。神戸三宮の東門街の有名なクラブで行われたのだが、僕が知っているラグビー関係者は神戸製鋼の選手達と、ワールドで活躍した東田哲也さん、大学の1年先輩で三宮で同じくバーをやっている金村さんくらい。ほとんどが彼が10年間で関わりをもった知人、友人のみなさん。生演奏とビデオメッセージが流れる中で、志賀はあっちこっちの席を駆け回っていた。ざっと見て、200人以上いたと思うなあ。ビデオメッセージは、誰もが知っている著名人が多かった。大したものだ。網走から東京に戻ってすぐに神戸に向かったけど、行って良かった。彼の足跡を見るようで感動した。

思えば大学時代、僕らは何者でもなかったわけだ。ただの大学生が連日ラグビーに明け暮れた。それだけでつながっていた。志賀がクリエイティブ・ディレクターになり、バーを経営するなんて考えもしなかったし、僕がラグビージャーナリストになることを予想する奴なんて存在しなかった。あれから20年近く経つ。みんなコツコツと努力して、何者かになっている。積み重ねてきたそれぞれの歴史を思うと、なんか妙に嬉しくなった。

僕は知り合いが少なかったのだけど、東田さんと長い時間話すことができた。きっと僕が一人だったから付き合ってくれたのだと思う。明るくて、面白くて、優しい人だ。東田さんは、39歳までワールドでプレーしたが、「もうレギュラーになれなくなった」と退部した。それでもまだ六甲クラブで打倒タマリバ(クラブ日本一)を目標にトレーニングを続けている。僕より学年2年上なのに。いろんな生き方があるし、どれも否定はしないけど、現役でプレーし続けている人を僕はかっこいいと思う。それがスポーツ選手の究極の夢のような気がするのだ。東田さんって、1983年に敵地でウエールズ代表を追いつめた日本代表の一員なんだよ。凄すぎる。

パーティーのあと、金村さんのお店で東田さん達と二次会。志賀は、予定外に自分の店を開けることになり、深夜までいつものように働いていた。金村さんと2人で少し顔を出し、3人で昔話など、あれこれ話して解散した。先輩は「俺は、もうちょっと頑張る」と自分の店を営業するために戻っていった。

大切なのは積み重ねだ。そう感じまくりの一日だった。

◎【震災時帰宅支援マップ】(昭文社)買いました。
本屋で衝動買い。先日、地震の影響で新宿から赤坂まで歩いたこともあるが、東京の道を歩けるようにと思っての行動だ。そういうの「サバイバル・ウォーク」というらしい。地図のなかには、「歩道狭い」、「駅周辺、放置自転車多し」、「ブロック塀多い」など、歩くのに必要な情報が書いてある。ちなみに、一日に歩ける距離は20キロが限度のようだ。これを参考に、サバイバル・ウォーク体験しておこうと思う。

追記◎コメントにあったハイタックルのルールですが、そういう変更は今のところ僕は聞いていないし、脇から上がダメになるという可能性は低いように思います。僕の勉強不足だったら、ごめんなさい。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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