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ラグビー コラム 2005年7月31日

トライネイションズ開幕

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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これからトライネイションズ第一戦について書きます。まだ試合を見ていない人は、最初の段落のみ読んで閉じてください。

大学時代からの友人である志賀くんのコメントに、体育大学時代の練習中、FWとBKが別々に練習するとき、「離婚でぇーす」と言っていたと書いてあった。僕はずっと「離コン」だと思っていた。コンビネーションを分離してやるという意味だと勝手に解釈していた。「離婚」だったのかぁ。それにしても、確かに1年生の時は、なんでもかんでも「でぇーす」と言ってた。キャプテンの話があるときは「集合でぇーす」、監督が「歩くな」と言うと「ジョッグでぇーす」、ロードのランニング中に後ろから車が来ると「車でぇーす」。

車でぇーす、って…。

さて、トライネイションズ開幕戦である。その前に「ヴィッカーマンが、ワラビーズ・ナンバー777というのは、豪州代表で777人目ということですか?」という質問があったが、そうです。ちなみに開幕戦で111キャップとなるグレーガンは、717番。111って、ついに元フランス代表の名CTBフィリップ・セラに並んだね。あとは、ジェイソン・レナード(元イングランド代表PR)の114だけだ。世界記録は間違いない。鉄人!

試合の解説は久しぶりだった。7月2日以来。こんなに間隔が空くのは珍しい。土居さん、深緑郎さんと、ラグビー談義に花が咲いた。それぞれに仕事が忙しく睡眠不足だったので、僕が、眠くならないドリンクをディレクターのオリティにお願いした。コンビニに走ったオリティが2種類のドリンクを買ってきた。土居さんと深緑郎さんは【眠眠打破】を飲んだ。僕はさらに気合いを入れて【一発起太郎】をグイッ、ゴクッ。

放送開始は21時45分〜。オーストラリア(豪州)代表ワラビーズの先発メンバーが直前で変更になり、NO8ライアンズが欠場。代わりに7番のジョン・ローがNO8に入り、リザーブのはずだったフィル・ウォーがFLに。ウォーとジョージ・スミスの小型FLが巨漢揃いの南アに相対した。試合が始まると、両チームのボール争奪局面への働きかけの速さ、見切りの良さに舌を巻いた。世界のトップレベルって、ここまで反応早かったけ? 前半2分、南アFBモンゴメリーがPGを決めて先制。豪州CTBギタウがPGを返したのは22分。あまり点は入らなかったけど両チームの粘り強い防御が緊迫感を高めた。前半終了間際の豪州のトライは、SOラーカムが自在に空間を作り出し、SHグレーガンのパスを受けたFLスミスがインゴールに飛び込んだもの。いいトライだった〜。

南アがトライを返したのは、後半12分。BKのラインアタックで、WTBハバナ、FBモンゴメリーが爆発的なスピードで防御を引きつけ、WTBポールセがインゴールに駆け込んだ。豪州が、ゆっくりボールを持ったりして、前に出てくる南アの裏をとったのに対して、南アはスピードの急速なアップで防御を崩した。特徴あるトライの応酬だった。これで同点。試合は最後までもつれたが、モンゴメリーのPGとSOプレトリアスのドロップゴールで南アが逃げ切った。ホームの勝利は順当だ。

しかし、ラーカムは上手い。彼はパスしたあとに必ずタックルされている。つまりタックラーを完全に引きつけて周囲を生かしている。怪我が絶えないはずだよ。でも尊敬すべき選手だと思う。立派だ。惚れ直した。


◎トライネイションズ開幕戦 7月30日 プレトリア
南アフリカ ○22(1t1g3pg2dg)-16(1t1g3pg)●オーストラリア代表

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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