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ラグビー コラム 2005年6月27日

お答えします。パート5

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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きょうは汗だくになりながら庭の木を切った。ここしばらく、ほったらかしだったから。きのう注目の3試合の結果をわりと早めにアップしてしまったのだけど、コメントくれた「瑞穂」さん始め、ビデオで見ようとした人、ごめんなさい。楽しみを奪ってしまって。今後、スコアを下の方に入れるなど配慮します。ただ、連日更新しているので放映が終わったらスコアがアップされていると思っておいてくださいね。

僕も結果を先に言われて残念だったことは多々ある。思い出深いのは、1995年の南アW杯だ。日本とアイルランド戦は1時間遅れくらいで放送された。僕はラグマガ編集部にいて留守番部隊だった。前半、日本がアイルランドを追いつめていたので、「ひょっとしたら」と期待しつつ、ハーフタイムを迎えた。そこで南アに行っていた知り合いから電話が。
「言わないで!」と言う間もなく、「負けたよ」。
僕が固まったので、他の編集部員にも負けたことが分かってしまった。トホホである。

では、最近の質問にいくつか答えます。
Q=NZのザビア・ラッシュも海外へ行くのですか?
A=NPC(国内地区代表選手権、今年は10月15日まで)終了後、ウエールズのカーディフ・クラブへ行くそうです。
Q=NZの選手紹介で、ルース・フォワードとなっている人と、フランカーの人がいますが、違いは?
A=ルースFWは、FL、NO8のFW第三列の呼び方です。FLは背番号の6番、7番を指しますから、両方こなす選手とFLの専門家で分けていると思います。
Q=テレビドラマの「anego」で明彦役の赤西仁君が結構上手にステップ切っていた。経験あるのかな?
A=「デュエット」という雑誌によると(ってなんでそんな雑誌読んでるんだよ)、収録で初体験だったとか。コーチに盛んに誉められたようです。
Q=ポジションのコンバートについて知りたいです! 面白いエピソードは?
A=最近の強豪チームで言うと、関東学院や早稲田でCTBの選手をFLにした例がいくつかあります。CTBはタックルが強い上にスピードがあるのが普通。FWに機動力をつけたいときに、よくあるコンバートです。選手の適性とチーム事情がほとんどの理由。僕の場合は、大学1年、2年はCTB、SOだったのだけど、瞬間的なスピードは遅く、長い距離を走るほうがスピードが出るタイプだったので、3年からFBに転向しました。成功でした。
神戸製鋼の7連覇時代の主役・平尾誠二選手は、SO、インサイドCTB、アウトサイドCTBとシーズンによってポジションを変えた。そして、彼がアウトサイドCTBをやったシーズンが神戸製鋼が最も面白かった時期だと言われている。ご本人はこう言っていた。「ゲームをコントロールする人間が、外側にいるということで、とりあえずそこまではボールが動くから面白くなるんですよ」。なるほどね。

明日も、いくつか質問に答えます。

追記◎NZ留学中の霜村誠一選手(三洋電機ワイルドナイツ)から、思いがけずコメントが届いた。びっくりしたけど、嬉しいよね。霜村選手は、クライストチャーチ・クラブでレギュラーCTBとして活躍している。カンタベリー地区のカップ戦で優勝もしたそうだ。海外に出ている日本人選手は多いが、CTBでトップクラブのレギュラーになれる選手はほとんどいないと言っていい。それくらいCTBのレベルが高いのだ。霜村選手のことは、元日本代表のマコーミック選手も誉めていた。トップリーグで成長した彼のプレーが見られるだろう。未来の日本代表の中心になるべき選手だし、楽しみだ。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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