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ラグビー コラム 2005年5月25日

勝とうよ、ジャパン。

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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東京は、昨日、一昨日の夜、スコールみたいな雨が降った。庭に咲き誇っていた白い薔薇の花びらがいっぱい散ってしまった。青虫は大丈夫だったかなぁ。

さて、いよいよスーパーカップが始まる。ルーマニアは、昨秋の対戦時と半分は同じメンバーである。あの時は、ジャパンがゴール前まで攻め込んだところをミスから逆襲されるなど、勝てるチャンスをつかめないもどかしい敗戦だった。ただし、FWはモールで10m以上押されるシーンもあったし、地力はあるチーム。FW戦で五分以上に戦かわないと苦しい試合になる。ルーマニアは世界ランク14位だけど、フランスでプレーする主力選手が7名ほど来られなかったようで、本来なら、ホームの日本が勝たなければいけない相手だ。日本は現在17位だけど、決して格上のチームではない。

日本のメンバーも発表されたが、パーキンソンの出場停止もあってCTBの層が薄くなり、WTBとして好調だった大畑選手をCTBに置かざるを得なくなっている。これは痛い。彼には、本来、開いた扉に勢いよく走り込んでほしいからだ。大畑選手が扉を開く役になるのは、もったいない。そのあたりの使い方は考えているはずだけど。幸い、WTB水野は韓国戦でも安定感あるプレーができていた。なんとか勝って決勝に進んでもらいたい。日曜日が3位決定戦じゃあ、盛り上がらないからね。

気になるのは、韓国戦で課題が浮き彫りになったディフェンス面。韓国戦では一線になって勢いよく前に出ながら、個人のタックルミスで組織が破綻する場面が何度もあった。組織ディフェンスは、結局は個人が責任を果たさないと機能しない。一人一人が懸命のタックルを見せてもらいたい。頼みますよ。ほんと。

僕は、この試合、JSPORTSで解説します。楽しく解説できる試合にしてほしいなぁ。

ところで、ニューカッスル・ファルコンズの来日で、いくつかコメントをもらった。ありがとうございます。その中に、日英の温度差が指摘されていた。僕も少し感じた。NECもトヨタも金星を狙っているのだが、ファルコンズ側は、プレシーズンマッチでもあるので、できるだけたくさんの選手を出場させるように7人以上のリザーブ枠を希望している。というか、全員の入れ替えを希望していた。そうなれば、インターナショナル選手を多数抱えるファルコンズが有利。日本側は、従来の7人枠を主張するはずで、このあたりの調整がどうなるか。トヨタとNECはマジで勝つつもりなのだ。交渉の過程で、向こうもだんだん本気になって勝負にこだわり始めると思うけどね。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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