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5月3日朝に福岡に戻り、ワールドユースを取材した。福岡の街には、地震でひび割れたビルなどあって、東京で感じている以上の地震だったのだと実感した。
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大会が行われているグローバルアリーナは日差しが強く、またまた真っ黒に日焼けしてしまった。僕はすぐに黒くなるタイプなので、このまま最終日まで行くと後が怖いなあ。
大会4日目の内容を書く前に、コメントをくれたtoshiさんの疑問。なぜ大分舞鶴が出ていないのか。花園でベスト8に入るか、予選に参加して勝ち抜けば出場資格が得られるのですが、大分舞鶴は全国大会に出場していたので予選会には参加できず、残念ながらベスト8にも残れなかったので参加できなかったようです。【大分舞鶴が出場したい理由についての文を、5月4日午後6時現在、上記のように訂正しました。チーム事情と認識していたのですが、スケジュールの問題だったようなので。ごめんなさい】
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さて、順位決定トーナメントの1日目は、さっそく予選1位グループ4チームによる準決勝が行われた。圧巻だったのは、オーストラリアのサウスポートスクールと南アフリカのウォータークルーフハイスクールの一戦。まるでトライネイションズを見ているみたいだった。組織的にボールを動かすサウスポートは、ワラビーズそっくりの大人みたいなチーム(写真)。ウォータークルーフは、パワーでぐいぐい押した。29-16でサウスポートが勝利。
もう一つの準決勝は、大阪工大高とNZのクライストチャーチボーイズ。キックオフ直前、お馴染みのハカ(ウォークライ)が始まると、大阪工大高が、肩を組んでぐんぐん前に。最後は、完全に接触してのハカになり、場内のボルテージは最高潮に。ハカが終わると今度は大阪工大高が部歌を歌い雄叫びをあげた。このやりとりについて、クライストチャーチボーイズのコーチ、マーフィーさんも「いろんな文化を持ったチームが集まっているのだから、いいことだと思いますよ」と歓迎。オールブラックスと対戦するチームのコーチが、オールブラックスだけ特別なセレモニーが許されるのはおかしいと発言することがあるけど、こんな返し方もあるよねって思った。
これで気合いが倍増されたわけではないだろうけど、クライストチャーチボーイズの59-0の圧勝だった。去年優勝したNZのロトルアボーイズは、個々にパワフルな選手が揃っていたけど、クライストチャーチボーイズは、個々の突破というより、理詰めの連続攻撃でトライをとるタイプで、見ていて感心させられる。サウスポートとの決勝戦は5日になるが、レベルの高い試合になりそうだ。
この他、伏見工が、ウエールズのカマーセンシャーカレッジに22-21と競り勝ったのも素晴らしかった。2位グループの決勝の相手は、アイルランドのブラックロック・カレッジ。魂のこもった緊張感ある試合になるだろうなぁ。どのチームのそれぞれの国代表チームと同じようなプレースタイルなんだけど、アイルランドの気合いの入り方はもの凄い。好感持てるんだな、これが。さあ、残り2日もじっくり見せてもらおう。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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