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ラグビー コラム 2005年5月3日

ワールドユース3日目

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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 5月2日は、ワールドユースの3日目が行われたが、残念ながら僕は東京にいた。ほかにもちょこっと仕事があったので。

 結果を見て、順当ではあるけれど大阪工大高が予選1位通過。やったね。啓光は南アのウォータークルーフハイスクールに17-22の競り負け。予選3位になったが、あの巨漢揃いのチームに健闘したということは上り調子なのだろう。伏見工も、オーストラリアのサウスポートスクールに食らいついたようだが、12-29の敗北。しかし2位通過だ。佐賀工もイングランドのアイヴィーブリッジコミュニティーカレッジを19-9で破って2位通過。順位別トーナメントには日本勢が分かれて入ったので、それぞれ見どころが多そうだ。

 よし、福岡に戻ろう! なんてね。最初からの予定でした。

 ワールドユースの日本チームの出場資格は、全国ベスト8で、その場で声がかかる。もちろん、スケジュール的に無理なチームもあるから、参加希望のチームは予選会がある。そうやって選ばれたのが今回の8チームだ。海外も基本的に各国協会の推薦なので一番強いチームを送ってくるNZのような例もあれば、オーストラリアのように日本行きを希望するチームを公募する国もある。だから各国の強さが不揃いなんだね。

 でも、これがいいと思う。ただ強いだけではなく、いろんなチームがやってきて交流するのは高校時代のいい思い出だ。日本のチームだけだって、たくさん集まって合宿とかすると、いつまでもいい思い出になるから。それに、NZ、オーストラリアあたりにはすごい選手がいるから、彼らの中からオールブラックスとかワラビーズに入ってくれたら嬉しいよね。オーストラリアのBKには、来年のスーパー14の新チーム入りが決まっている選手がいる。これまた、さっそく来年から楽しみ。

◎NZUの来日会見こぼれ話

NZUの監督、ブリス・ベバンさんは、かなり面白い人だった。
最終戦後の記者会見で報道陣とこんなやりとりが。
「日本は2011年にW杯招致に立候補しています。日本が強くなるために、何かアドバイスを」
「2007年のほうはいいのですか? まず2007年でベスト8を狙うなど、目標を高く置くべきでしょう。ただし、ニュージーランドはまだワールドカップで1回しか勝っていません。1回ですよ、1回。どうやれば勝てるかはオーストラリアに聞いてください」
 指で1回を示して、情けない顔で何度も言っていたのは、かなり演技入っていて面白かった。

 男前キャプテンのCTBカワウ選手は、すでにNPC(ニュージーランド地区代表選手権)のオタゴのスコッドに入っているとのことで、そのうちスーパー12にも出てくるかもね。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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