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ラグビー コラム 2005年4月19日

お答えします。パート3

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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月曜日の夕方、3月1日からの累計アクセス件数が10万件を突破した。ちょうど0が並ぶところを見たかったのに、一気に行ってしまった。数字が多いかどうかはともかく、たくさんの人に読んでもらえて嬉しい。みなさん、ありがとう。コメント、TBも感謝です。きのうの日記に書いた通り、このブログは「仲間作り」です。ラグビーを、そしてスポーツを愛好する人に、いっぱい読んでほしい。

そこで今回は「お答えします。」のパート3。まずは旬なところから。

Q=南米ってラグビー盛んなのですか?
A=アルゼンチンは、競技人口が5万人以上いる。国の人口が3500万人くらいだから、これって人口比にすると、日本より多いってことだよね。チリも1万人以上いるかな。ウルグアイは競技人口3000人弱なので、これはとっても少ないし、選手はほとんどアマチュアです。映画「生きてこそ」(1993年)は、1972年、チリへ遠征中のウルグアイのラグビーチームを乗せた旅客機がアンデス山脈に墜落。72日後に16人が生還したという実話。この中の生還者の一人が、ウルグアイ協会会長で、今回日本の選手も会えたらしい。だからウルグアイ・ラグビーの知名度は高いっす。いまひとつ答えになってませんが、どう考えても日本の方が環境的に恵まれているので、頑張らないとね。

Q=1930年(昭和5年)にカナダ遠征で6勝1分けの好成績を残した日本代表はどんなメンバーで、カナダは強かったのか?
A=もちろん当時から、英国、NZのほうがはるかに強かったです。カナダでは1889年にブリティッシュ・コロンビア・ラグビー協会が作られ、英国遠征したり、NZのチームと戦っているので日本より試合経験は豊かだったはずだけど、この時代の強さは僕にもさっぱりわからず。日本は、早稲田、慶応、明治、立教、法政、東大、京大の7大学の学生とOBで構成されていた。ベストメンバーを選んだというより、主要大学の選手に経験を積ませて、日本にラグビーを普及させる目的もあったみたいだね。
 この遠征では、のちに中学の国語教科書に取り上げられる美談がある。遠征第6戦で、日本のトライゲッター鳥羽が負傷退場。当時は選手の交代は認められておらず、日本は14人で試合を続行しようとしたが、カナダのティレット監督が「交代選手を出せ」と申し入れてきた。日本がルール違反を理由にためらっていると、カナダが一人選手を下げた。そこで日本も交代選手を了承し、対等の15人で残り時間を戦ったというもの。正々堂々とフェアに戦いたいという気持ちが現れたエピソードだよね。

Q=キャプテンといえば、大体代の稲田選手を思い出します。彼は村上さんと同期?
A=稲田君は、僕のひとつ下です。キックのコントロールが抜群のSOで、23歳以下日本代表のキャプテンも務め、精神的に非常に強い選手だった。今は京都の中学の教員として、素晴らしい選手をたくさん育成している。男前だし(意味不明)、僕の自慢の後輩の一人だ。

Q=どんな外国人選手が日本ラグビーに有効でしょうか。
A=トヨタのLOトロイ・フラヴェルのような、2m近い長身で体重もあり、モールラック、ディフェンスでの仕事量の多い選手は日本には少ない。世界的なLOを獲得すれば、チームは一気に強くなる。あとは、デカイCTBかな。つまり、日本人にないものを持っている選手ということだよね。

うわーっ、また長くなっちまった。きょうはこの辺で、おしまい。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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