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前回大会優勝の桐蔭学園
埼玉・熊谷ラグビー場を中心とした熊谷文化スポーツ公園で、3月22日(金)から第25回全国高校選抜ラグビー大会が開催される。
22日には開会式が行われ、トーナメント方式で23日(土)に1回戦、24日(日)に2回戦(大会2日目終了後に再抽選)、26日(火)に準々決勝、28日(木)に準決勝、30日(土)に決勝戦が行われ、今年の春の王者が決まる。なお、24日には1回戦の敗者同士の対戦(コンソレーション)も実施される。
全国9ブロックの予選を勝ち抜いた29チーム(北海道1、東北3、北信越1、関東6、東海3、近畿6、中国2、四国2、九州5チーム/昨年桐蔭学園が優勝したため関東ブロックが1枠増)、さらに開催地の埼玉から1チームと、実行委員会推薦枠で、東・西の2チームの計32チームが参加する。
2020年大会はコロナ禍で中止されたが、2021年は東福岡(福岡)が6度目の王者となり、2022年は報徳学園が兵庫県勢として初の日本一となり、昨年は桐蔭学園(神奈川)が4度目の春の王者となって、その勢いのまま冬の「花園」こと、全国高校ラグビー大会も制した。
なお、今季も例年通りであれば、選抜大会でベスト8に入ったチームは花園のシード権を得るため、春の選抜は冬の花園を占う大会にもなっている。
まず、各9ブロックの王者を列挙したい。北海道は札幌山の手(北海道)、東北は仙台育英(宮城)、関東は國學院栃木(栃木)、北信越は日本航空石川(石川)、東は・中部大春日丘(愛知)、近畿は大阪桐蔭(大阪)、中国は石見智翠館(島根)、四国は松山聖陵(愛媛)、九州は東福岡(福岡/Aパート)と大分東明(大分/Bパート)の10校だ。
優勝候補の大阪桐蔭(写真は昨季の花園)
優勝候補の1つが大阪、そして近畿大会の両方を制した、2013年の王者である大阪桐蔭だ。例年通りFW(フォワード)は力強く、昨季の花園を経験して成長したSH(スクラムハーフ)川端隆馬、SO(スタンドオフ)上田倭楓、そしてCTB(センター)名取凛之輔(いずれも2年)がいる。ハーフ団は大会屈指であり、大崩れすることはないだろう。
他にも大阪の新人大会で準優勝の東海大大阪仰星(大阪)、昨季花園に出場できなかった悔しさをバネに近畿大会準優勝を果たした御所実業(奈良)も優勝を狙っている。東海大大阪仰星は、1回戦で東北王者の仙台育英と対戦し、2回戦は桐蔭学園(神奈川)と長崎北陽台(長崎)の勝者と対戦する。
優勝を狙う東福岡(写真は昨季の花園)
もちろん、昨季は春も冬も準優勝に泣いた東福岡(福岡)も九州新人大会(Aパート)をしっかり制しており、優勝候補の一角である。今季もCTB深田衣咲(2年)、WTB(ウィング)半田悦翔(1年)ら、BK(バックス)に能力の高い選手が揃う。
同じく九州新人大会(Bパート)優勝の大分東明も、フィジーからの留学生NO8(ナンバーエイト)ガロビィ・イオセフォ、CTBセビニツ・イリエサの2枚看板や、SO石川徠人(いずれも2年)らがおり、総合力が高い。また、九州新人大会決勝で東福岡を苦しめた長崎北陽台も、NO8下田秩、LO(ロック)田崎凛太郎、SO田崎果(いずれも2年)らFW、BKに力のある選手が多く、上位進出を狙っている。
さらに桐蔭学園を下して、関東王者となった國學院栃木。今季の2年生は2021年度の花園準優勝を見て入部した代で、50人近く部員がいるという。ハードワークするLO笹本直希が引っ張り、WTB井戸川ラトレル(ともに2年)、CTB福田恒秀道(1年)ら決定力の高い選手もいる。
昨季「2冠」で連覇を狙う桐蔭学園も、昨年の優勝を知るFL(フランカー)申驥世、新里堅志、FB(フルバック)古賀龍人(いずれも2年)らがおり、選抜大会に向けて調子を上げてくることは間違いない。関東新人で過去最高の3位となった東海大相模(神奈川)も重量級のFWが揃い、目黒学院(東京)には昨季の花園を沸かしたNO8ロケティ・ブルースネオル(1年)がいる。
もちろん、東海王者である中部大春日丘、中国王者の石見智翠館も力があり、石川県輪島市にある日本航空石川は、能登地震の影響を受けて、新チームが2月からスタートし、例年より練習時間が短い中でも北信越を制して選抜大会に出場する。
また、今大会は青森山田(青森)、四日市工業(三重)、さらに実行委員推薦枠として成城学園(東京)と興国(大阪)の4校がうれしい初出場となった。
今大会は1回戦から好カードが多く組まれた。連覇を狙う桐蔭学園は、戦力充実の長崎北陽台と対戦し、高鍋(宮崎)は同じく展開力に優れた茗渓学園(茨城)と戦う。大阪桐蔭は東京の強豪の國學院久我山、東福岡はロケティのいる目黒学院のチャレンジを受け、関東王者の國學院栃木も佐賀工業(佐賀)の挑戦を受ける。
桜の名所でもある熊谷文化スポーツ公園で開催される春の選抜大会。桜が満開の中で、春の王者に輝くのはいったいどの高校か。今季も目が離せない戦いが多く、繰り広げられることは間違いない。
【1回戦】(3月23日/熊谷文化スポーツ公園)
◆Bグラウンド
09:30 桐蔭学園(神奈川)vs. 長崎北陽台(長崎)
10:45 東海大大阪仰星(大阪)vs. 仙台育英(宮城)
12:00 大分東明(大分)vs. 西陵(愛知)
13:15 石見智翠館(島根)vs. 成城学園(東京)※実行委員推薦枠
14:30 中部大春日丘(愛知)vs. 興国(大阪)※実行委員会推薦枠
15:45 高鍋(宮崎)vs. 茗渓学園(茨城)
◆Cグラウンド
09:30 大阪桐蔭(大阪)vs. 國學院久我山(東京)
10:45 城東(徳島)vs. 札幌山の手(北海道)
12:00 常翔学園(大阪)vs. 秋田工業(秋田)
13:15 松山聖陵(愛媛)vs. 東海大相模(神奈川)
14:30 御所実業(奈良)vs. 青森山田(青森)
◆西グラウンド
09:30 尾道(広島)vs. 昌平(埼玉)
10:45 國學院栃木(栃木)vs. 佐賀工業(佐賀)
12:00 京都成章(京都)vs. 日本航空石川(石川)
13:15 東福岡(福岡)vs. 目黒学院(東京)
14:30 天理(奈良)vs. 四日市工業(三重)
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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