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【ハイライト動画あり】第1地区は早実が成城の挑戦退ける。第2地区は目黒が渾身のディフェンスで久我山に勝利。高校ラグビー花園予選、東京決勝レポート
ラグビーレポート by 直江 光信
聖地花園行きの切符をかけた集大成の決戦。独特のプレッシャーが漂う大舞台だからこそ、いつも通りに力を発揮できない難しさがあれば、いつも以上の力が引き出されるおもしろさもある。11月12日の秩父宮ラグビー場、全国高校大会の東京第1、第2地区予選の決勝も、やはりそんなゲームとなった。
11時30分キックオフの第1試合は、都春季大会優勝の早稲田実業が強みを生かしたゲームメイクで成城学園の持ち味を封じ、序盤から主導権を握った。開始直後は硬さも見られた早稲田実業だったが、7分過ぎに敵陣30メートル付近のラインアウトを起点にFWの鋭い縦突進でゴールラインに迫り、テンポよくボールを動かしてNO8福島颯太がポスト脇にトライ。これで本来の動きを取り戻すと、21分には9フェーズにわたる連続攻撃を仕留め切り、CTB山口滉太郎が左コーナーに飛び込む。
大きかったのは前半終了間際の場面だ。成城学園の勢いに乗った猛攻を出足鋭いタックルでしのいだ早稲田実業は、相手の反則に乗じて敵陣22メートル線内でマイボールラインアウトを獲得。きっちり確保すると、固い結束のモールを20メートル近くドライブし、HO小笠原正義が左中間に押さえる。SO田中大斗のコンバージョンも決まり、19-0とリードを広げて前半を折り返した。
どちらが先に得点を挙げるかで試合展開が決まる後半。勝負どころの立ち上がりの時間帯で、またも早稲田実業が集中力を発揮する。
中盤の蹴り合いでSH宮下羚が見事に50:22キックを決めると、安定したマイボールキプからふたたびラインアウトモールを20メートル以上押し切ってHO小笠原がグラウンディング。26-0までスコアを拡大し、大きく優位に立った。
しかし成城学園もここで気持ちを切らさず、思い切りのいい展開攻撃で果敢に挑み続け、ジワジワと流れを引き寄せる。そして11分、相手陣30メートル付近のラインアウトからPR染谷昌宏、SO村井健人、FL秋山雄雅と突破力あるランナーでたたみかけてモメンタムを生み出し、相手陣の深い位置でペナルティを奪取。クイックタップから速攻を仕掛け、FL棚瀬燦太が待望のトライをマークする。
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