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ラグビー コラム 2023年1月23日

【ハイライト動画あり】埼玉ワイルドナイツ、揺るがず。ブラックラムズ東京の挑戦を退け開幕5連勝。ジャパンラグビー リーグワン、ディビジョン1第5節レビュー

ラグビーレポート by 直江 光信
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ジャパンラグビー リーグワン2022-23 ディビジョン1

【第5節ハイライト動画】ブラックラムズ東京 vs. 埼玉ワイルドナイツ

ブラックラムズもその後、ワイルドナイツSO松田がデリバレイト・ノックオンでシンビンになった数的優位を生かし、62分に連続展開から左大外をWTBネタニ・ヴァカヤリア→FBマッガーンで突破してようやくゴールラインを越える。67分には相手陣22メートルライン付近の左ラインアウトから、48分のワイルドナイツのトライと同じような内返しのサインプレーでヴァカヤリアが一直線にポスト下へ。17-30と13点差に詰め寄った。

5,598人のファンで埋まる観客席の熱気が一段上がるような時間帯だったが、ここですかさず立て直せるのがワイルドナイツの王者たるゆえんだ。71分、SO松田が約40メートルのPGを通すと、74分にはゴール前での連続攻撃を丁寧に仕上げて途中出場のWTB竹山晃暉がフィニッシュ。79分には自陣22メートルライン付近の相手スクラムを力強く押し込んでペナルティをもぎ取り、38-17の最終スコアでフルタイムとなった。

ゲームの四隅と呼ばれる前後半の入りと締めの局面で得点を刻み、余裕を持ってプレーを組み立てる懐深い試合運びは、ワイルドナイツの底知れぬ地力を感じさせた。風上の前半、トライを取り急ぎたくなる状況でも落ち着いてPGで加点し、相手のプレッシャーが緩んだところを見逃さず仕留め切ることができるのは、メンバー全員のゲーム理解度の高さと卓越したスキルの証だ。

「チームの成長を感じられる試合でした。後半風下でなかなか自陣から出られず、難しい部分もある中で、しっかりコミュニケーションをとってワイルドナイツのラグビーに戻ってこられた。そこはポジティブにとらえています」(HO坂手淳史主将)

第3節から連勝と調子を上げてきたブラックラムズだったが、ワイルドナイツの盤石の牙城を崩すまでには至らなかった。前半30分まで拮抗した戦いを演じながら、わずかに集中力が途切れたところで突き放されたのは、常勝チームに真っ向勝負を挑んだからこそ得られた大切な教訓だろう。「チャンピオンチームとの試合では80分いい戦いを続けなければいけない。我々は65分間はいい戦いをできたが、80分ではなかった。3-9から3-23になった10分間が痛かった」とはピーター・ヒューワットヘッドコーチ。

勝ち点を伸ばすことはできなかったものの、3-30までビハインドが広がったところから2トライを返し食い下がったシーンには、チーム全体の気力の充実が浮かび上がった。これからもディビジョン1を盛り上げる存在になりそうだ。

文:直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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