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ラグビー コラム 2022年8月22日

接点のバトルを制圧した東海大が同志社大に完勝。菅平夏合宿練習試合レビュー

ラグビーレポート by 直江 光信
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その後、同志社大も56分にペナルティ奪取からのクイックリスタートでWTB山本がトライを返したが、流れを大きく変えるには至らない。ラスト20分は点差が開いたことに加え疲れもあって互いにエラーが重なり、膠着した展開に。トライは68分に東海大が追加した1本にとどまり、58-19の最終スコアでフルタイムとなった。

久々の実戦だけにイージーミスや連係の乱れも散見された東海大だが、勢いに乗ってたたみかけた時の破壊力と、外のスペースへスピーディーにボールを運ぶスキルは、今季のチームの可能性を示すものだった。3トライを挙げたWTB中川や中盤で攻守に存在感を発揮したCTB近藤ら2年生BKの活躍は、昨季から大きくメンバーが入れ替わったチームにとって大きな収穫だろう。CTB伊藤主将が「今季の武器にしたい」と語るディフェンスも、序盤こそやや不安定なところがあったものの時間が進むにつれて噛み合うようになり、今後への可能性を感じさせた。

一方、10トライを許すビックスコアで完敗を喫した同志社大。東海大の強靭なボールキャリーにタックルを外されるシーンが多く、攻撃のテンポを遅らせられなかったことが、大量失点の要因となった。後半立ち上がりの時間帯はパニックに陥ったような状況で、相手が勢いづいたところで流れを断ち切るようなゲームの組み立てをできなかった点も、大きな反省材料だろう。

ただ今回はフィジカル面の差を突きつけられる結果となったが、前半に奪った2本のトライには、「きつい場面で厳しい選択をして動き勝つ」という今季の目指すスタイルの一端が垣間見えた。切り返しのスピードや早いリズムで攻めた時の動きのキレにも、ここまでの取り組みの成果は浮かんだ。まだ道半ばの8月。この先の巻き返しを期待したい。

文:直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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