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徹底的にボールを保持して攻めまくるチームは?守備力最強、攻撃力最強は?
スタッツ(統計数値)を紐解くと、それぞれのチームスタイルが浮かび上がってきた。
国内最高峰「ジャパンラグビーリーグワン」、初代王者を争うディビジョン1(D1)はレギュラーシーズンの第11節を終えた。
今回は、最高峰の戦いをより楽しむために、Opta社が提供しているD1のスタッツを紐解いてみたい。
今季はコロナ禍による試合中止があり実戦の試合数にばらつきがある。そのため第11節終了時点での1試合平均(中止試合は含まず)の数値を割り出した。
ボールを保持して攻めまくる超攻撃型は「ブラックラムズ東京」「ブレイブルーパス東京」
以下の表は、第11節までの1試合平均の「ボールキャリー数」と「インプレーキック数」だ。
ボールを持って走った平均回数は、ブラックラムズ(第11節終了時で3勝8敗/8位)が断トツの1位だ。一方でブラックラムズは、インプレーでキックを蹴った平均回数が2番目に少ない(17回)。つまり傾向としてブラックラムズはキックを蹴らず、ボールを保持して攻めまくっているのだ。
ブラックラムズのボールキャリアーといえば、チーム最多94回のキャリーを記録しているSOアイザック・ルーカス。スピードと柔軟性の合わせ技で、D1最多60回のディフェンス突破をマークしている。
ブレイブルーパス(6勝5敗/6位)のデータも同様の「ボール保持型」の傾向。ブレイブルーパスの容赦ない連続攻撃にも注目してほしい。
データも裏付ける「埼玉ワイルドナイツ」の堅守
続いて、こちらは第11節までの1試合平均の「タックル勝率」「被ペナルティ」だ。ペナルティの数は少ない方が上位になっている。
埼玉ワイルドナイツ(9勝2敗/3位)の大きな特徴である守備力がデータでも裏付けられている。正確なタックルで相手を止め、反則せずに守備網を堅持する。
ワイルドナイツは前出のインプレーキックの平均回数でも1位(25回)。相手にボールを渡しても守り切れる、という自信の表れでもあるのだろう。
被ペナルティの平均回数が少ない上位6チームを見てみると、5チームが第11節終了時点で勝ち越している上位陣だ。
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