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続いて行われたA7位摂南大学とB2位龍谷大学の第2試合は、立ち上がりからあわただしく得点版が動く点の取り合いとなった。
ラグビー 関西大学リーグ2021 入替戦
【ハイライト】摂南大学 vs. 龍谷大学
東将吾(11/28 摂南大学vs.立命館大学)
まずは開始1分、BKのあざやかなサインプレーで摂南大学のCTB東将吾が先制トライをあげると、9分には相手の隙を突いたクイックスローからFBヴィリアミ・ツイドラキが約80mを走り切る。さらに24分にもCTB東がギャップを抜け出して中央に飛び込み、21-0と引き離した。
龍谷大学も29分にリズムのいい連続攻撃からWTB森岡宏文がゴールラインを越えるが、摂南大学はNO8ヴィリアミ・ルトゥア・アホフォノが見事な個人技で一気に切り返す圧巻のトライを挙げ、すかさず流れを引き寄せる。40分には敵陣でのマイボールラインアウトの好機にWTBテビタ・タイ→FBツイドラキと自慢のランナーで仕留め切って追加点。ロスタイムに龍谷大学のWTB森岡に2本目のトライを許したものの、31-12で前半を終えた。
後半、龍谷大学がキックオフから集中力高く攻め込み、HO大畑龍平がラインアウトモールの脇を抜け出して14点差に詰め寄ったが、摂南大学も続くキックオフからたたみかけてLO徳永リオ吉平がトライを返す。11分、龍谷大学が長い連続攻撃を攻め切ってNO8高山直暉のトライでふたたび14点差とし、なおも鋭く前に出るディフェンスで敵陣へ攻め入った場面では、あわや…の空気も漂った。しかしペナルティから前進を狙ったキックがタッチインゴールを割る痛恨のエラーでチャンスを逃すと、直後のスクラムから摂南大学のWTBタイが右外のスペースを駆け抜けて大きなトライを刻む。
この一撃で落ち着きを取り戻した摂南大学は、さらにWTBタイ、FBツイドラキが圧巻の走りでトライを重ねて相手を突き放す。龍谷大学も最後まで気持ちを切らさず、42分にFB嶋大輝が意地のトライを返したものの、最終的には69-29のスコアでフルタイムを迎えた。
結果としては関西学院大学、摂南大学がAリーグの地力を示す格好となったが、2試合とも通常のリーグ戦とは違う緊迫感に満ちた80分間で、最後まで見応えある戦いが展開された。この崖っぷちの状況を乗り切った経験は、A残留を決めた両校が新年度に躍進を果たす上での貴重な糧になるだろう。残念ながら昇格はならなかった大阪体育大学、龍谷大学にとっても、今季のチームのすべてをぶつけて上位リーグの力を体感できたことは、かけがえのない財産になるはずだ。
この機会があって本当によかった。4校の来シーズンの戦いぶりが楽しみだ。
文:直江 光信
直江 光信
スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。
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