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ラグビー 関西大学リーグ2021
【ハイライト】京都産業大学 vs. 関西学院大学
「関学大の厳しいプレッシャーに受けてしまって、前半なかなかリズムに乗れなかった」と廣瀬佳司監督が語るように厳しい前半だった。40分の多くをディフェンスに回った京産大、最後にトライは許したが、強みである我慢強さを見せた。
攻守に存在感を示した船曳
「京産らしいラグビーを体現しよう」と声を掛け合ったというハーフタイム、後半は打って変わり攻撃の時間帯が増え、関学大を圧倒する。10分、敵陣でスクラムを押し込み、ペナルティをもらいながら展開すると、3試合ぶりに先発起用されたSO(スタンドオフ)西仲隼(近大附属・3)からWTB(ウィング)船曳涼太(神戸科学技術・2)にパス。受け取った船曳がディフェンスラインを割ると2人を抜き去りトライ、14-5とした。
追加点の欲しい京産大は29分にフォワードで、35分にはBK(バックス)でトライを奪い、26-5とする。そして39分、ラインアウトモールを押し込み、飛び出したヴェア・タモエフォラウ(札幌山の手・2)がトライ。33-5と関学大を引き離しノーサイドの笛。前半重ねたペナルティは10、後半は3と見事に修正し王者の強さを見せつけた京産大が1997年、98年の2連覇以来、23年ぶり5度目の優勝を全勝で飾った。
「これまで47年間、大西監督が築かれてきたものを継承して『京産らしく』と強化を続けてきました。学生が1戦1戦、成長してくれたなと思います」と語る廣瀬監督。就任1年目での快挙は京産イズムを引き継いだ結果だった。
平野共同主将は「伝統の中で、たまたまいい結果を出させていただいた。OBや卒業生含めて京産として勝った。すごく嬉しいです」と、この優勝は名だたるOBが築いてきた伝統のおかげだという。
京産らしさを見せつけた関西制覇までの道のり、ここからは全国の舞台へ。「京産らしく、ひたむきなプレーを全国に見せたいと思います」と平野共同主将。大学ラグビーチャンピオンシップという長年掲げ続けてきた目標まで『進化』を掲げる赤紺集団の軌跡に注目したい。
記事/写真:出口敬介(京産大アスレチック)
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