人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2021年11月20日

決勝での激突は10年ぶり。好選手そろう北陽台に、準決勝を競り勝った長崎北が挑む。全国高校ラグビー長崎県予選

ラグビーレポート by 直江 光信
  • Line

戦力面では、昨季の花園出場メンバー8人が残った長崎北陽台の充実ぶりが目を引く。1年時からレギュラーを務めてきたHO楳原大志がケガで戦線を離れているのは痛手だが、NO8勝矢紘史や2年生ながら高校日本代表候補に名を連ねるLO白丸智乃祐らを軸に、FWには体を張れるファイターが並ぶ。同じく高校日本代表候補のSH川久保瑛斗、SO大町佳生と、試合を組み立てるHB団に経験豊かな実力者を擁する点も心強い。

長崎北にすれば、キャプテンのNO8中村大地や重量級PR徳久千太郎を軸に、FW戦で前に出てプレッシャーをかけたいところだろう。もちろんスピーディーにボールを散らす伝統のランニンググラグビーも健在だ。接点で激しくヒットして相手の出足を止め、テンポのいい球出しから、準決勝でもいい走りを見せたトライゲッターのWTB森晟之郎らを走らせるパターンに持ち込みたい。

ここまでの実績をふまえると、地力で上回る北陽台に対し、長崎北がチャレンジするという構図と見ていいだろう。この両校の対戦を振り返れば、戦前の予想とは関係なくタイトなクロスゲームを繰り広げてきた歴史がある。長崎北としては、そうした展開に持ち込むために攻め込んだ場面できっちりスコアを挙げ、点数で相手にプレッシャーをかけていくことが重要になる。

逆に北陽台は、いい内容でここを快勝し、勢いをつけて全国の舞台に臨みたいところだろう。昨冬の花園では3回戦で優勝候補の東海大仰星に7-22と好勝負を演じており、その大会を経験したメンバーが数多く残る今季は、3大会ぶりの花園ベスト8入り、さらにはその上を目指す絶好のチャンス。もしいい内容でこの決勝を快勝すれば、シード校に推される可能性も出てくる。

ラグビースクールの盛んな地域とあってFW、BKともポジションに関係なくスキルの高い選手が多く、どのチームもボールを早く大きく動かすラグビーを志向する長崎県。それだけに県大会の決勝では、これまでも多くの見応えある熱戦が展開されてきた。今回もまた、そうしたラグビーの醍醐味を感じる好ゲームになることを期待したい。

文:直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ