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成蹊にすれば、序盤にスコアを許し久我山が余裕を持って攻める展開になれば、対抗するのは難しくなる。身上のチーム防御でひたすらプレッシャーをかけ続けて相手のエラーを誘発し、接戦に持ち込むことが勝利への第一条件だ。そこから準備したスペシャルプレーでワンチャンスを仕留め切り、タッチの差で勝利する――という展開を目指したい。
13時20分開始の第二地区決勝は、目黒学院-東京というカードになった。普段から多摩川河川敷のほど近いグラウンドで鍛錬を重ねるライバル校であり、意地と誇りをかけた激戦になることが予想される。
第二地区トップシードの目黒学院は、春の都大会決勝で國學院久我山に7-28と敗れ、続く関東大会もCブロックの初戦で東海大相模に19-52と屈したものの、3位決定戦では東農大二に54-0と完勝。久我山戦の完敗を機に生命線のフィジカルの強化に注力したことで上昇のきっかけをつかみ、夏休み明けの練習試合で東海大相模や中部大春日丘といった全国区の実力校と互角の勝負を演じて、自信を深めた。
花園予選は初戦から危なげなく勝ち上がり、準決勝では昨年の代表校である早稲田実業と対戦。雨でボールが滑りやすいコンディションの中、強みのFW力を前面に押し出してプレッシャーをかけ続け、モールを軸に3トライを奪って19-0で勝利を収めた。コンタクト局面のバトルで優位に立ち、早稲田実業の得意とする早いテンポのラグビーを封じ切ったことで、チームはさらに勢いに乗っているだろう。
対する東京は、都春季大会準々決勝で早稲田実業から20-8の大きな白星を挙げた後、準決勝で國學院久我山に0-45と完敗。しかしDブロックに入った関東大会では、深谷を24-10、関東学院六浦を26-14で破って優勝を果たした。花園予選は都東、明大中野八王子を相手に大勝を重ね、準決勝でも本郷を51-5と圧倒。キックを効果的に使って敵陣でFWの推進力を生かす巧みな試合運びを披露し、仕上がりのよさを示した。
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