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ラグビー コラム 2021年3月15日

パナソニックが懐深い試合運びで貫禄の勝利。NTTドコモも今シーズンの進歩を証明。

ラグビーレポート by 直江 光信
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【ハイライト】NTTドコモ vs. パナソニック|トップリーグ 2021 第4節

福岡堅樹(2/20パナソニックvsリコー)

そして今季のパナソニックの充実ぶりを象徴するプレーが生まれたのは、37分だった。自陣10m線付近での相手ボールラインアウトを奪取すると、一気に左大外へ振ってWTB福岡堅樹がライン際を突破。トイ面を振り切り、裏へ上げたパントをみずからキャッチして左隅に押さえ、勝利を決定づけた。

これでパナソニックは4連勝で勝ち点を19に伸ばし、ホワイトカンファレンスの首位を維持。リザーブメンバーを含めた層の厚さを感じさせる懐の深い試合運びで、チーム作りが順調に進んでいることを印象づけた。好調な相手のチャレンジを正面から受け止め、きっちりとはね返して勝ち切ったことは、この先の戦いに向けさらなる弾みになるだろう。

「選手のパフォーマンスに満足しています。自分たちの能力をいかんなく発揮してくれたし、ベンチの選手たちも高いパフォーマンスを発揮してくれた。最後に攻めに行ってボーナスポイントを取ることはできなかったが、チームとして勝利したことを評価して、次に進んでいきたい」(ロビー・ディーンズ監督)

NTTドコモも敗れたとはいえ80分を通してひるむことなくファイトし続け、優勝候補の一角と渡り合った。これでチームの自信はさらに深まるはずだ。フィジカルバトルで激しくプレッシャーをかけ、自分たちのスタイルを信じて迷いなくプランを遂行する姿に、下位が定位置だった昨季までの面影はない。80分を過ぎた最後の場面、ボーナスポイントを狙うパナソニックに自陣ゴール前まで攻め込まれながらも、最後まで集中力を切らさずトライを許さなかったことは、チームがもう一段躍進を遂げるきっかけになりそうな感触がある。

「選手たちは最後まで戦い抜いたし、パナソニックという強い相手に対し自分たちの個性を発揮できた。後半は相手がハイクラスのチームであることを示したが、我々の選手たちを誇りに思う」(ヨハン・アッカーマンヘッドコーチ)

これでリーグ戦は折り返しの第4節を終えた。クライマックスのプレーオフに向け、ここからはいかにチームの勢いを加速させるかが重要なテーマになる。両者にとって今後への期待がふくらむ好ゲームだった。

文:直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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