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ラグビー コラム 2021年3月1日

衝撃スコアで18年度王者・神戸製鋼が2勝目。トップリーグ2021

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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【ハイライト】神戸製鋼 vs. キヤノン|トップリーグ 2021 第2節

開幕戦は低調だった神戸製鋼。NO8ナエアタは先週について「ブレイクダウン、立ち上がりが良くなかった」とした上で、「自分の仕事を明確にやれば良い結果を得られる」と意志統一し、この試合を迎えたと語った。

開幕節から見事に持ち直した神戸製鋼は、最後までエナジーを保った。後半はさらにギアを上げ、前半を大きく上回る7トライを挙げたのだ。

後半3分にはエリア中盤から数的優位をNO8ナエアタが仕留め、ハットトリックを達成(33-3)。キヤノンは相手の数的優位に対応できないコミュニケーション不足が目立った。

前半12分には、この日8本中6本のコンバージョンを決めたSOパーカーが、サポートランからフィニッシュ。同18分には、絶妙なサポートコースを走ったLOブロディー・レタリックがトライを奪取。47-3

キヤノンは後半21分に、この日のチーム初トライ。

ジャッカルから敵陣に入ると、SO小倉が相手を引きつける好走を見せ、FBエスピー・マレーがインゴールに駆け込んだ。10-47

しかし集中力の切れない神戸製鋼は後半20分以降、ワイド展開、ショートキックなど多彩な攻略法で4連続トライ(後半24、28、38、40分)。

NO8ナエアタの5トライなど、73-10で文句なしの開幕2連勝を飾った神戸製鋼。デーブ・ディロンHCは試合後の会見でこう語った。

「先週は雑な部分が多かった。なかなか試合ができない状況により、あのようなパフォーマンスになったと思う」

「今日は0分から80分まで、最後まで良い姿勢をもって戦ってくれた。最後のフランクリン選手のトライを見てもらえば分かる通り、最後まで良いパフォーマンスでした」

神戸製鋼は次戦、2敗の日野と第3節を戦う。一方のキヤノンは今季初勝利をかけ、大分・昭和電工ドーム大分に、2連勝のパナソニックを迎える。

キヤノンにとって大分県は、2022年1月開幕予定の新リーグで、横浜市に次ぐ第2のホストエリアとなった地。

「セカンドホストエリア」の大分県で、強豪パナソニックと熱い試合を展開し、今季初勝利を挙げられるか。

新任の沢木HC、新主将の田村優が率いるキヤノンが、大敗からどんな軌跡を辿るのか。キヤノンのこれからにも要注目だ。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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