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ラグビー コラム 2020年6月22日

アオテアロア ~ズルの肩身が狭くなった~

be rugby ~ラグビーであれ~ by 藤島 大
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ラグビーが戻ってきた。異国のことなのにこんなにうれしい。ニュージーランドの国内フランチャイズのコンペティションである「アオテアロア」。アオ(雲)・テア(白)・ロア(長い)。マオリ語である。長く白い雲の土地。ニュージーランドそのものをそう表す。

オールブラックスの往年の強力プロップ、スティーブ・マクドゥーエルが23年前の来日時にこう話した。「日本語を耳にするとマオリの言葉が思い浮かぶ。響きがそっくりなんだ」。アオテアロア。確かに日本列島に生まれ育った者にも声にしやすい。

そういえば司馬遼太郎の『台湾紀行』にも次の一節が見つかる。「日本語は発音の上では(略)母音がたっぷりあって子音が嶮(けわ)しくない南太平洋語にちかいのではないかと思うことがある」。というわけで、ようこそ「あおてあろあ」へ。そんな気分だ。

コロナ禍によりスーパーラグビーが中断されて、あれから約3カ月、ダニーデンでオークランドでウェリントンでハミルトンで、よく席の埋まったスタジアムに喜びが満ちてはこぼれた。

渇望。みんなタックルやスクラムという水を欲していた。再開の日は訪れて、なくしたものが戻ってきて、選手もファンも伝える者も「もやもやとしたもの」を消したい気持ちになった。だからアオテアロアの新しいルール適用はピタリときた。

簡単に書くと「ズル」はもういらない。ブレイクダウンでの「横入り」や「倒れてからモゾモゾ前進」や「タックル後に少々いたずら」を排除する。オフサイドにはさらに厳しく。万事にグレーゾーンなし。ラグビーのせっかくの時間にはそれがふさわしい。不慣れで反則の笛がたくさん鳴る。なのに不思議なくらい「これでよし」と思えた。芝の上の30人にも「アオテアロアで最初の汚い人にはなりたくない」という雰囲気がいまは漂っている。

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