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写真:初めて花園で戦う田上
NO8(ナンバーエイト)田上徳馬(4年・熊本)も「花園を目指してはいたが、実力が足りず、どこか諦めていた」。
一方で、「大学生になって、花園のイメージも変わる。花園でプレーできることは嬉しいが、浮つくことなくプレーに集中したい」と話す。
他にも、個性的な想いを持った選手がいた。SO島田悠平(4年・國學院久我山)は「観客が近いイメージで、サイン等、声が届くか心配。ただ、芝生は好きな印象がある」と冷静に振り返る。
LO(ロック)後藤海夏人(4年・茗溪学園)は「心臓バクバクでグラウンドに向かった思い出しかない」と話す。それでも「同志社大に勝つことを念頭に置いて、邪念をなくしたい」と引き締めた。
筑波大が公式戦で同志社大と対戦するのは、2015年以来となる。選手権のセカンドステージ第2戦で、場所は奇しくも今回と同じ花園だった。
2015年は36-22で筑波大が勝利した。この時、筑波大は対抗戦で帝京大学の公式戦連勝を50で止める大金星を挙げたものの、選手権の第1戦で大東文化大学に敗れ、自力でのセカンドステージ突破が絶たれていた。
そんな中で行われた同志社大戦だったが、「彼らが見せるパフォーマンスはすごかった」と嶋崎達也監督(体育系・助教)は振り返る。「そこで良かったのはディフェンスと接点だった」。
そこで、嶋崎監督は選手たちに当時の映像を見せて、「自分たちはまだこの接点のレベルに達していない」と訴えた。選手権進出を決めた日本体育大学戦で、接点に課題が出ていたからだ。
「今シーズン磨いてきた接点をさらに進化させるために、いいイメージをつかんでもらいたかった」と話す。
加えて、これから当時と同じ場所、同じ相手と戦うことも踏まえ、「2015年に同志社大に勝った時のようなプレーはできていない」と奮い立たせる意味も込めた。
様々な想いが交錯する聖地「花園」。筑波の選手はどんな想いでグラウンドに立つのだろうか。彼らが浮かべる表情にも注目したい。
文/写真:明石尚之(筑波大学新聞)
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