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写真:伝統の一戦で明治大学に大敗
11月に再開した関東大学対抗戦もいよいよクライマックス。ここまで2勝3敗の慶應義塾大学は、いよいよ伝統の早慶戦に臨む。11月10日(土)には明治大学を相手に3-40と完敗。ルーツ校としてのプライドをかけ、ここまで対抗戦を全勝で突き進む早稲田大学に挑む。
11月10日の明大戦、慶大はSO(スタンドオフ)中楠一期(総1・國學院久我山)のPG(ペナルティゴール)で先制するも、それ以降は相手の武器であるFW(フォワード)陣を中心に繰り広げられる明大ラグビーに終始苦しめられ、対抗戦では3年ぶりの敗戦となった。
だが、慶大に落ち込んでいる暇はない。2週間の後の11月23日(土)には、伝統の一戦・早慶戦が待ち受けている。
早大の強さを語る上で、SH(スクラムハーフ)齋藤直人と、SO岸岡智樹の両ハーフの存在を欠かすことはできない。
日本代表候補に学生で唯一選ばれていたSH齋藤は、精度の高いパスと素早い球出しで攻撃のテンポを作る。SO岸岡は正確無比のキックでボールを展開する、こちらも大学屈指のゲームメーカーだ。
さらに河瀬諒介、中野将伍、長田智希といった決定力のあるランナーを擁するエリート集団の活躍が、対抗戦ここまで5試合で3度の2桁トライをマークした力強い攻撃力の要因となっている。
長短を織り交ぜた素早いパスをまわし、フェーズを重ねる展開ラグビーが早大の伝統的な持ち味だ。
また、タレント揃いなのはFW陣も同様。小林賢太、下川甲嗣など年代別代表に選ばれた経歴を持つ選手が揃っている。春季大会での対戦は慶大がスクラムで勝る場面が目立ったが、この夏を通じて強化が進んだ。
また、ブレイクダウンでの粘り強さでも相手に流れを渡さない。栗原徹HC(ヘッドコーチ)も「隙のないチームになっている」と警戒している。明大戦と同様にかなり厳しい戦いが予想される。
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