アイルランドが日本戦のメンバーを発表、ジョナサン・セクストンがメンバー外。ラグビーワールドカップ2019

写真：シュミットHC（右）とベストキャプテン

ラグビーワールドカップ、9月28日（土）予選プール2試合目・日本代表戦に向けて、世界ランキング2位のアイルランド代表が、出場予定メンバー23名を発表した。

アイルランドは22日（日）の1試合目のスコットランド代表戦で4トライを挙げて、27-3で快勝した。

そのメンバーから、強力なFW（フォワード）パック8人は変わらずだが、2018年の世界最優秀選手であるSO（スタンドオフ）ジョナサン・セクストンを含むBK（バックス）は先発4人を替えた。

アイルランドのジョー・シュミットHCは「（先発するSOジャック・）カーティーに最大限のチャンスを与えた」。

「セクストンはたいしたケガをしているというわけではない。23人に入れることも考えましたけど、（SOジョーイ・）カーベリーにもプレーさせたいと思いました」と説明した。

開催国である日本代表と対戦することに対して「粘り強いパフォーマンスが必要。日本はとても良い準備をしています。今年は200日くらいやっているんじゃないでしょうか」。

「多くの選手がサンウルブズで一緒にプレーし、さらに（アマナキ・レレィ・）マフィのような質の高い選手も入っています」と警戒した。

また、イングランド代表のSOオーウェンの父であるアンディ・ファレルコーチは「日本はすべてを出してくるでしょう。日本はパスを使ってワイドな展開が好きです」。

「一方で真ん中ではパワーを使ってオフロードパスをつないできます。だから日本はワイドにプレーすると同時に、中盤でプレッシャーをかけてくる」と分析していた。

写真：SHマレー（左）とファレルコーチ

また、試合の鍵を握る世界有数のSH（スクラムハーフ）であるコナー・マレーは「（日本のホームのスタジアムで）勝つのは本当にタフだろう。彼らにペースを握らせたらとんでもない結果になる」。

「速いペースを与えたら危険な選手がたくさんいる。でも本当に特別なチャンスなので、楽しみたい。開催国と戦う機会はめったにない。アイルランドにとっても日本代表にとってもビッグゲームだ」と意気込んだ。

また、3大会連続出場となるベテランFB（フルバック）ロブ・カーニーも同様で、「（日本代表のWTB）ウィリアム・トゥポウは大きくて強くてとてもいい選手です。CTB（センター）ラファエレ（ティモシー）もとてもスキルフルなので気をつけたいで」。

「松島（幸太朗）もいいランナーで、もっとトライを取るでしょう。そしてリーチ（マイケル）は全てを知っています」と最大限の警戒をしていた。

初戦に勝って勢いに乗るアイルランドは、アウェイの大観衆の中で、日本代表に世界ランキング2位の強さを見せることができるか。

アイルランド代表　先発予定メンバー

1　シアン・ヒーリー（92）
2　ローリー・ベスト（121）　◎キャプテン
3　タイグ・ファーロング（37）
4　イアン・ヘンダーソン（49）
5　ジェームズ・ライアン（20）
6　ピーター・オマーニー（60）
7　ジョシュ・ファンデルフリーアー（20）
8　CJ・スタンダー（34）
9　コナー・マレー（75）
10 ジャック・カーティー（8）※
11 ジェイコブ・ストックデイル（22）
12 クリス・ファレル（8）※
13 ギャリー・リングローズ（25）
14 キース・アールズ（78）※
15 ロブ・カーニー（92）※

◆控え
16 ショーン・クローニン（70）
17 デイヴ・キルコイン（32）
18 アンドリュー・ポーター（19）
19 タイグ・バーン（19）
20 リース・ラドック（23）
21 ルーク・マグラス（15）
22 ジョーイ・カーベリー（19）
23 ジョーダン・ラーマー（17）

文：斉藤健仁